高校生提案の請願を本会議で採択、四日市市議会、コンタクトレンズケースの回収
三重県の四日市市議会は9月24日、本会議を再開、暁高校2年の岩本昊姫さんから提案されていた請願「マテリアルリサイクルに適したコンタクトレンズケースの回収事業の実施を求めること」を全会一致で採択した。使い捨てになっているケースをリサイクルに回すことに市がリーダーシップをとってほしいとする内容で、議会事務局によると、確認できた過去5年に高校生提案の請願はなく、非常にめずらしい採択だという。
お母さんと一緒に議場の傍聴席で審議を見守った岩本さんは、議会の進行が複雑だったようで、採択されたかどうか自信が持てなかった様子。無事に採択したことを知って、「安心というか、ほっとしました。四日市をスタートに、この取り組みが広がれば」と期待を込めた。
請願は、9月2日の都市・環境常任委員会でも採択すべしと判断されており、本会議でも異論はなかった。四日市市は今後、回収を進めている企業と協定を結んだ自治体の先例を研究しながら、取り組みについて検討する。岩本さんは、「公害を経験した四日市だからこそ、こうした取り組みで県内をリードしてほしい」との気持ちがあり、「1日も早く進めていただければ」と願っていた。
岩本さんは、スポーツ活動をしている関係で使い捨てコンタクトレンズを使い、新聞でケースのリサイクルがあることを知り、仲間と一緒に学校での回収を独自に始めた。コンタクトレンズケースはどのメーカーもポリプロピレン製品のため、回収も拡大しやすいのではないかという。