藤枝MYFCが来季に向け練習を継続中!続投決まった須藤大輔監督「シュート数にこだわる」。エンターテインメントサッカーは不変!
J2藤枝、超攻撃的スタイルの進化で来季のJ1昇格目指す!
J2藤枝はシーズン終了後も3季目に向けて練習を継続しています。18日に続投が発表された須藤大輔監督は終盤の失速を「ボールが持てるようになった分、大事にいってしまったところがあります。相手も怖さがなく守りやすかったのかもしれません」と分析。来季はシュート数にこだわり、超攻撃的なスタイルの進化を図ります。J1からの降格組、J3からの昇格組ともビッグクラブが含まれる来季は「今までのJ2で一番キツいシーズン」。その中でも不変の「エンターテインメントサッカー」でJ1昇格を目指す決意です。
一問一答
ーこの時期の練習の狙いは。
「どっぷり休まないこと。来シーズンは開幕が早いため1月も正月三が日が終わったらすぐに始動予定なので、体をしっかり休めるんだけど、次のシーズンのことも考えてやりましょうということです。あとは1年間を通してできたこと、できなかったことをゆっくり整理してもらいたいなと。体も頭も疲れていると思うので、ピリピリとしたシーズン中のメンタルから離れることは絶対に必要。そうしないと来年はもたないので、休むところと引き続き習慣化していくことを整理するいい時間が取れると思います」
ーあらためて今季の振り返りを。
「昨年よりやれることは増えたし、どこと戦っても自分たちのサッカーができることは証明できた反面、90分間を通して、シーズンを通しては継続できなかったということが顕著に出ました。それを、『どんな状況になっても自分たちはできるんだよ』という形にもっていきたいと思います。もちろん相手ありきなので自分たちのサッカーができない時間帯もあるけれども、それをしっかり耐え忍んで自分たちの時間にいちはやく回帰することが来シーズンは絶対に必要かなと思います。
予算やクラブの規模、環境が整っているクラブが上に行っているのが逆に悔しいので、それを言い訳にせず、だったら自分たちには不変のスタイルがあるので、自信を持ってトップ6相手にもやりきろうということをテーマに来年は臨みたいと思います。そのためにはまずはメンタルの部分で『どんな相手にもどんな状況でもできるから自信持ってやろうぜ』ということが重要になります。あとはボールコントロール、ポジショニング、守備の圧力や連続性など足りない部分があるので、全ての面でレベルアップを図りたいと思います」
ー具体的に取り組みたいことは。
「まずはスタートダッシュを切りたいと思います。今シーズンの終盤に尻すぼみになったのはシュート数が少なかったというのがあります。失点数は減っているけど、攻撃力が格段に落ちている。(矢村)健が点を取ったからいいということではなく、誰が出場しても得点力や1試合の平均シュート数が増えていかないと安定した戦いはできないのかなと思います。やはり相手エンドで攻撃する回数が増えればシュート数も増えますし、守備面も失点数が減るということにもつながると思います。攻撃で速く攻めきる、人数をかけるというところはやらなければいけない最大のポイントかなと思います」
ー来季への意気込みを。
「まずはトップ6を目指すということかと思います。J1から3クラブが降格し、J3から黒船のようなすごいクラブ(大手飲料メーカーレッドブルに買収された大宮)が上がってきます。(J3で2位の)今治も自分たちより規模が大きいです。現実は受け止めながら、理想も求めるという二極ですね。そういう戦いになると思いますが、根底は藤枝らしいサッカーをやって勝負していきたい。全ての面でどことやってもガチンコ勝負していく準備をしたいです。
本当にメンタルの強さがなければこんな相手には立ち向かえないと思うくらい、今までのJ2で一番キツいんじゃないかという激戦の一年になると思います。一歩間違えば降格がちらつくシーズンになるかもしれません。自分たちは最後7試合勝てなかったので、このままではだめじゃないかと思われるかもしれませんが、プレーオフ圏まで勝ち点2まで迫った時期が後半にあったことは評価しなければいけないです。本当に一筋縄ではいかない、危機感もってやらなければいけないシーズンだと思います」