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「お待たせしました!」横山結衣&田中梨瑚が挑む日本凱旋公演~『“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live』インタビュー

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(左から)横山結衣、田中梨瑚

世界中で愛されている武内直子原作の少女漫画『美少女戦士セーラームーン』を原作としたパフォーマンスショー『“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live』。2025年2~3月には、Team UKキャストがロンドンで2か月間のロングラン公演、同年3~4月にはTeam USキャストがニューヨークなどの21都市を回る北米ツアーを行い、累計約5万5千人を動員。現地ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

そして、10月にはファン待望の日本凱旋公演が決定。日本凱旋公演にはロンドン公演キャストがTeam UKとして、北米ツアーキャストがTeam USキャストとして、Wキャストで出演する。

今回はセーラームーン/月野うさぎ役を演じるTeam UKの横山結衣とTeam USの田中梨瑚にインタビュー。意外にも一緒に取材を受けるのはこの日が初めてだという2人の、溢れんばかりの『美少女戦士セーラームーン』への愛をお届けする。

(C)武内直子・PNP/“Pretty Guardian Sailor Moon”The Super Live 製作委員会2025

ーーこういった対談取材は今日が初めてとのことですが、撮影の様子などを拝見するとすごく仲が良いように感じました。稽古などで会う機会も多かったのでしょうか?

田中梨瑚(以下、田中):実は稽古期間はお会いできなくって、日本に帰ってきてから仲良くなりました。これまで2回会う機会があって。一度は両チームのみんなで、一度は2人で遊びに行ったんですが、もう喉カラッカラになるぐらい喋ったよね。1日ですっかり意気投合しました!

横山結衣(以下、横山):そうなんです。その日にめちゃくちゃ仲良くなりました! 稽古の頃からお互いの映像は本当に何度も観ていたから、初めて会ったときも初めての感じがしないくらいで。こうして一緒に取材を受けるのは初めてなので、楽しみです。

横山結衣

ーーまずロンドン公演、北米ツアーについてお聞かせください。公演から約半年経ちましたが、どんなことが印象的でしたか。

横山:もう半年も経っているのが不思議な感じだよね。私は海外での舞台公演も、43公演というロングラン公演も初めてだったんです。体力的にも不安でしたし、何より、私たちが作るセーラームーンが、イギリスの方に受け入れてもらえるのかなっていうことが不安で。でも、実際にはすごく盛り上がってくださって、とにかく楽しかったな、幸せだったなと思える時間でした。

田中:海外のファンの皆さんの熱が本当にすごくて。私も海外公演は初めてだったので不安はありましたが、熱い歓声に勇気をもらいましたし、改めてこの作品の世界的な人気を感じて、誇らしさとともに作品を生み出した武内先生への尊敬の念が増しました。皆さん「月にかわって」のセリフの後に「おしおきよ」って言ってくれるんですよ! 本当に嬉しかったです。

田中梨瑚

ーー横山さんは、セーラームーン/月野うさぎとして初めてステージに立つという経験をされてみていかがでしたか。

横山:小さい頃から大好きで、アニメDVDも何度も見ていた作品だったので、「その世界にまさか私が」という気持ちですね。もちろんプレッシャーもありましたが、決まったからには真摯に向き合って、素敵な作品を届けようという一心でした。海外公演では、横山結衣ではなく、セーラームーンとして、月野うさぎとして見てもらえたというのも、すごく嬉しかったです。

ーーそういった感覚はすごく新鮮だったのではないでしょうか。

横山:すごく新鮮でした。横山結衣として応援してもらうことが圧倒的に多い人生だったので、横山結衣という存在を知らないであろう海外の皆さんに、セーラームーンとして声援をもらえたことも、すごくいい経験になりました。

ーーお二人とももともと作品の大ファンとのことですが、役作りに関してはいかがでしたか。好きだからこそ難しい、といった部分もあったのでしょうか?

田中:大好きだからこそ、本当に大変でした。2.5次元舞台は原作リスペクトであるべきだと思っているのもあって、武内先生がどういう意図で描いたのか、どういう風に見せたらみんなの憧れのセーラー戦士になれるのかっていうのは、『ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」かぐや姫の恋人』(2021年)の時から何度も研究しました。その中で、“梨瑚ムーン”としてのオリジナリティを乗せられたらいいなと思って模索してきましたし、向き合えば向き合うほど、「この仲間がいてこそ」というのも実感して。1人じゃ絶対にできなかったと思います。

(左から)横山結衣、田中梨瑚

(左から)横山結衣、田中梨瑚

ーー田中さんは2021年から演じてらっしゃいます。ご自身なりのセーラームーン/月野うさぎが掴めた手応えというのはいつ頃ありましたか。

田中:お客様にお届けする以上、“梨瑚ムーン”としての自信はあるんですが、正解に辿り着けたかと言われると難しいですね。私が『ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」かぐや姫の恋人』で演じさせていただいた際は、すでに戦士5人が仲間の状態で、私もスーパーセーラームーンに変身するというストーリーで。そこから、この作品では物語初期のうさぎちゃんのストーリーになるので、時間軸としては巻き戻っているような感じなんです。なので、今作を演じるにあたって、役に改めて向き合い直して、原点回帰ということを意識しました。

ーー横山さんは、自分なりに役を掴めたという感覚はどの段階で感じましたか。

横山:稽古中はもう超超超不安でした。「これじゃうさぎちゃんじゃないかも」って何度も思いながら、漫画や台本を読んだり、アニメを見たりして。掴めた感覚というのは難しいのですが、気持ちとしては、お客さんの前に立ってようやく自信が持てるようになりました。

ーー海外公演を経て、改めて日本で上演することへの思いをお聞かせください。

横山:超嬉しいよね!

田中:だよね。海外公演の時点で、日本のファンの皆さんからの「日本でもやってほしい」という声を感じていたので、「お待たせ!」と。やっぱり日本で生まれたセーラームーンなので、実家に戻ってきたような気持ちですね。

横山:日本で上演できることがすっごい嬉しいんですが、Team UKは日本初お披露目となるので、すごく緊張もしています。でも、ロンドン公演を経験して、絶対に最高なものを届けられるという自信はあるので、「素晴らしい作品をお届けします」と胸を張ってお約束します!

横山結衣

田中梨瑚

ーーTeam UK、Team US、それぞれのチームの雰囲気や特徴は? チームのカラーのようなものがあれば教えてください。

横山:私たちのTeam UKはすごく体育会系な感じです。「この動きを練習してね」って言われたら、何日でも休みなくやり続けるみたいな(笑)。みんな休むのが得意じゃないんです。もともとの性格もあると思うんですが、私たちは梨瑚ちゃんたちのチームに追いつかなきゃいけないという気持ちがやっぱり強くて。気づいたら練習大好き、筋トレ大好きなチームになっていました(笑)。5人のバランスでいうとマイペースな人が多いんですが、セーラージュピター/木野まこと役のりーちゃん(橘 里依)が率先して「次どうしようか?」とまとめてくれています。

田中:私たちは2021年からのチームなので、公演がない期間も一緒に旅行に行ったりお泊まり会したりするくらい仲が良くて。課題があったら、お菓子を持ち寄って話し合うような雰囲気なので、姉妹という言葉が一番近いかもしれません。5人のバランスで言うと、自分で言うのは気が引けますが、私がお姉ちゃんポジションかな……。4人はそう言ってくれますね(照)。この前、結衣ちゃんと一緒に遊びにいったときもこの話題で盛り上がったんですが、どっちのチームもそれぞれ個性があるけど、チームとしてのバランスがバッチリだよねって。UKチームの話もたくさん聞いたので、日本凱旋公演の稽古でご一緒できるのが今から楽しみです。

横山:ようやくだもんね。今からワクワクしています。

横山結衣

ーー同じ役を演じる立場として、お互いの演技や表現から刺激を受けたことはありますか?

横山:それはもう、本当に言葉にできないくらい、たくさんあります! むしろ全部って言いたいくらい、盗めるところは全部盗もうと、食い入るように梨瑚ちゃんの映像を見ていました。多分、お互いに持っている性質が違うんです。

田中:そうなんです。脚本・作詞・演出の三浦 香さんも、「結衣にあって梨瑚にないもの、逆に梨瑚にあって結衣にあるものがある」と話してくださったので、お互いの芝居をすごく研究しました。そこはWキャストならではで、新鮮でした。

ーーお互いが演じるセーラームーン/月野うさぎの好きなところをぜひ教えてください。

田中:私は結衣ちゃんのうさぎちゃんが大好き! 本当に天真爛漫で可愛いくって。うさぎちゃんって背景に星が飛び出てくるような描写が多いんですが、結衣ちゃんが演じると本当にその星とかエフェクトが見えてくるくらい、本当に可愛いんです!

横山:嬉しい~! 私は梨瑚ちゃんがセーラームーンとして戦う姿に憧れているし、大好きです。視線や立ち姿から溢れ出る強さみたいなものが、私が小さい頃から漫画やアニメを見て憧れていたセーラームーンの姿そのもので。少しでも近づきたいと思って、たくさん勉強させてもらいました。

田中:えへへ。照れくさくてニヤけちゃうね(笑)。

田中梨瑚

横山:ね(笑)。

ーー最後に、日本凱旋公演に向けて、意気込みをお願いします!

横山:大前提としてリスペクトと愛を持って、『美少女戦士セーラームーン』が大好きな皆さんが心から楽しめる作品を届けます。その上で、私たちのチームは日本で初の公演となるので、今から気合バリバリです! ぜひ皆さまも期待して、ワクワクした気持ちで劇場に足を運んでいただけたらなと思います。チーム一同頑張ります!

田中:Team USもずっと作品へのリスペクトを持ってやってきました。今回も、お客様全員が愛している『美少女戦士セーラームーン』の世界をそのままお届けできるんじゃないかなと。初めて原作やアニメに触れたときに感じたときめきやキラキラした気持ちを、生で味わっていただけたらなと思っています。私たちTeam USのキャストは『「美少女戦士セーラームーン」30周年記念 Musical Festival -Chronicle-』ぶりの日本での上演で、帰ってきたという気持ちがあります。お客様にも、「あの子たちが帰ってきたんだ!」とエモーショナルな感情をお届けできるよう、頑張りたいです!

(左から)横山結衣、田中梨瑚

取材・文=双海しお     撮影=中田智章

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