上越市選管などに署名簿仮提出 原発再稼働の是非問う県民投票目指す署名 全県約14万筆、上越市1万4738筆
新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実施を目指す市民団体「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」は2025年1月7日までに、条例制定の直接請求に向けて集めた署名簿を柏崎など4市村を除く33市区町村の選挙管理委員会に仮提出した。同会によると、6日時点で直接請求に必要な約3万6400筆を超える14万1902筆の署名が集まり、選管の審査で有効署名数を満たせば、3月中旬にも条例制定の直接請求を予定している。
上越市選挙管理委員会には7日、「県民投票で決める会・上越」の片岡豊代表(75)ら11人が訪れ、同市民から集めた1万4738筆の署名簿を仮提出した。
《画像:署名簿を上越市選管に提出する片岡代表(中央)》
署名活動は2024年10月28日にスタートし、2か月後の12月28日に終了した。自治体選挙の選挙期間中は署名活動ができないため、首長選挙があった柏崎、南魚沼、魚沼、刈羽の4市村は署名活動が続いていて、2月1日までに順次終了する。
全市区町村の署名活動終了後、全県一斉に2月10日に各市区町村の選管に署名簿の本提出を行う。その後、署名が有効かどうかの審査や縦覧などの手続きが行われ、有効署名数が確定する。県内有権者の50分の1に当たる約3万6400人筆の有効署名が確認されれば、同会は3月中旬にも花角英世知事に対する条例提案の直接請求を予定している。
直接請求を受けた花角知事は意見書を付けて条例案を県議会に提案し、県議会が採決する。臨時議会の招集は4〜5月頃が見込まれ、可決されれば条例が制定され、県民投票が実施される。
《画像:上越市で集まった1697冊1万4738筆の署名簿》
請求代表者の一人でもある片岡代表は「県知事には署名をした県民の気持ちをくんで県民投票に積極的な意見書を付与してほしい。また前回は『原発は国策で県民投票にそぐわない』として県議会で否決されたが、県議一人一人が自分自身の問題として考えてほしい」と述べた。
県民投票で決める会 公式サイト|柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会(新潟県)( https://www.kenmintouhyou.net/ )