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築140年の古民家でこだわりのスコーンとチャイが楽しめる「オオカミの口」【福岡市西区】

フクリパ

築140年の古民家でこだわりのスコーンとチャイが楽しめる「オオカミの口」【福岡市西区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」や「ネオ喫茶」と呼ばれるお店。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。この記事では福岡にあるそんな「昭和レトロを感じられる喫茶店」や「ネオ喫茶」をご紹介していきたいと思います。

姪の浜の「旧唐津街道」そばにひっそりと佇んでいる

 

今回ご紹介する「オオカミの口」の場所は福岡市西区姪の浜。

天神方面から明治通りを糸島方面に直進して姪の浜に入ると、やがて「興徳寺交差点」が現れます。

 

 

交差点を右折すれば、左手に古民家が現れます。ここが「オオカミの口」です。

ちなみにお店の北側には旧唐津街道が東西に走っており、ちょうど明治通りと旧唐津街道に挟まれた場所になります。

 

 

路地沿いにひっそりと佇む瓦葺きの家屋は、古き良き日本の情緒を醸し出しており、旧唐津街道の街並みにも溶け込んでいます。

 

 

ドア横には小さな店名看板がさりげなく置かれています。

 

 

木製のスプーンを設えたプレートもかわいいです。

 

 

錆びたポストや年季の入った入口のドアなど、古い日本家屋とヨーロッパを感じさせるアンティーク感が見事に融合しています。

 

 

1日200個製造するこだわりのスコーンは毎日ほぼ完売!

 

ドアを開けて入店すると、まずはテイクアウト販売スペースが現れます。

 

 

ショーケースに陳列された看板メニューのスコーンは、プレーンや黒糖くるみなど常時約8種類が完備されています。

スコーンは1日約200個ほどを製造しているそうですが、ほぼ毎日完売するほどの人気なんだそうです。

 

その特徴は、子供から年配者までが美味しく食べられるようにと、北海道産と福岡県産の小麦と天然塩、よつ葉バター、白木牧場特別牛乳など体にやさしい良質な素材を使用しているところ。

 

特別ではないけれど、日々のおやつ時間に寄り添い、”もうひとつ”と手を伸ばし、思わず顔がほころぶような、美味しさと共に穏やかな気持ちになってもらいたいという思いをもって日々製造しているそうです。

 

 

もうひとつの看板メニューであるチャイをご家庭でも楽しんでいただけるように、チャイの茶葉やチャイベースも販売されています。

美味しいチャイの作り方レシピもあるので、スコーンと一緒に購入すれば、ご家庭でオオカミの口の味が再現できるんです。

 

 

凛とした空気が漂う、ヴィンテージ感あふれる店内空間

 

さらに奥へと進むと、窓から差し込む光と間接照明に照らされたイートインスペースが広がっています。

 

かつての日本家屋の柱をそのまま活かし、土間のようなモルタルの床と漆喰の壁で構成されたヴィンテージ感あふれる空間は、凛とした空気さえ漂っています。

 

また、テーブルや椅子などのインテリアは、ユーズドのものを美しくリノベーションして利用されています。

 

 

天井に走る太い梁は、この建物が建った140年前のものがそのまま使用されています。その一梁一梁に、長い歴史が刻まれているんです。

 

 

趣のある「はめ殺し窓」が特徴的な路地に面した2人掛けのテーブル席。

窓を覆うように生い茂るグリーンはワイヤープランツという種類で、オープン当初に植えたものがここまで成長したんだとか。

 

 

一番の人気席という角のテーブル席。壁に向かって椅子がレイアウトされているので、人目を気にせず寛げるようになっています。

 

 

こちらは滑車から吊り下げられたアンティーク調のペンダントライト。素敵すぎます。

 

 

店内の一角では昔懐かしい石油ストーブや錆びた茶筒を、行燈型の照明がぼんやりと照らしています。

 

 

所々に書籍や絵本が置かれているので、カフェタイムのお供に読まれてみては?

 

 

全てのテーブルには裏庭で摘んだという美しい花が飾られていますよ。

 

 

「オオカミの口」の歴史

店主の吉浦功一さん・みきさんご夫妻。お揃いの白いコーデも素敵です!

 

オオカミの口を営むのは、吉浦功一さん・みきさんご夫妻。

 

吉浦さんご夫妻は、かつてみきさんのご実家のある福岡県嘉麻市で2000年から約13年間「カフェ・アラビカ」というお店を営んでおられました。

 

やがて、前々から考えていた福岡市内への移転を模索するうち、功一さんのご実家だった現店舗となる古民家をご両親から譲り受けることに。

 

住居を店舗として使用するためリフォームを行ったのち、「カフェ・アラビカ」時代から提供していたスコーンとチャイをブラッシュアップして看板メニューに据え、2013年7月に「オオカミの口」をオープン。今夏で12周年を迎えられます。

 

ちなみに、現店舗は功一さんのご実家になる以前は、農家だったご先祖様が納屋として使っていたそうで、その築年数はなんと140年にもなるんだとか。

140年前と言えば和暦に換算すると明治18年。非常に長い年月、この地に佇んでいるのです。

 

ちなみに、「オオカミの口」という個性的な店名は、スコーンの生地が膨らむ際にできる割れ目が、スコーン発祥の地であるスコットランドやイギリスで「Wolf’s Mouth(狼の口)」と呼ばれていることに由来しているそうですよ。

 

 

こだわりのスコーンとチャイが楽しめるイートイン営業は週4日のみ!

 

それではメニューをチェックしましょう。

イートインメニューは「ケーキセット(税込1,200円)」「スコーンセット(税込1,100円)」「白木牧場プリンセット(税込1,100円)」の3種類のセットのみとなっています。

 

 

セットメニューのドリンクは8種類のチャイと、紅茶、ジンジャーソーダの中からセレクトできます。

 

特筆すべきはカフェのマストメニューであるコーヒーがないこと。このドリンクセレクトからも、お店のこだわりを垣間見ることができますね。(セットドリンクの一部はプラス110円です)

 

 

今回は3種類のセットメニューの中からスコーンセットをいただくことに。

皿盛りのスコーンの傍らには、ホイップクリームと季節のフルーツが添えられています。

セットドリンクはもちろんチャイをセレクトしてみました。

 

 

スコーンは「紅茶ホワイトチョコクランベリー」をチョイス。

スコーンはふんわり・さっくりとした食感が特長。クランベリーと中に入ったホワイトチョコが良いアクセントになっています。

しかも、事前に温めて提供していただけるので、美味しさも倍増なのです!

 

 

スコーンとともに味わう「マサラチャイ」はインド発祥のスパイスミルクティー。カルダモン、シナモン、クローブといったスパイスの豊かな風味が楽しめる一杯。

 

また、奄美群島のさとうきびを100%使用して作られた素焚糖(すだきとう)が添えられているので、好みに合わせて甘さを調節しながら味わってみてくださいね。

 

なお、現在のイートイン営業は火〜金曜日の4日間のみ。また、90分制の予約優先となっています。予約方法は公式サイトまたはInstagramにてご確認ください。

 

歴史が香る旧唐津街道そばの古民家で、美味しいスコーン&チャイでゆったりとしたひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

オオカミの口

住所:福岡市西区姪の浜6-3-35

TEL:092-885-8300

営業時間:テイクアウト:日〜金曜の10:00〜16:00/イートイン:火〜金曜の11:00〜16:00(L.O15:00)※イートインは90分制・予約優先(詳しくは公式サイトまたはInstagramをご覧ください)

定休日:土曜および不定休

喫煙:NG

公式サイト:https://www.ookaminokuti.com/

Instagram:@cafe.chai.scone

 

 

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