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原町田大通り、賑わい場に 3月 交流拠点も誕生

タウンニュース

ベンチが設置された原町田大通り

町田駅周辺の中心市街地をつなぐ原町田大通りが3月、変わる。一部分車道が減り、幅が広がった歩道にはベンチや植栽が設置され、出店やイベントの開催を予定。通り沿いには交流拠点がオープンする。事業を進める町田市の担当者は「中心市街地の賑わいや交流を創出するねらい。安心してゆっくり過ごせる空間になれば」としている。

原町田大通りはJR町田駅前交差点から、町田街道までの約500m。これまでは全て4車線だったが、一部分2車線となり、歩道が拡幅。ベンチや植栽が設置され、そのスペースでは出店やイベントの開催が計画されている。また、昨年6月まで大通り沿いに「まちの案内所」として設けられていた民間交番跡には交流拠点「はっとまちだ」が3月30日(日)、オープンする計画となっている。

この事業は、市が地元商店会や町内会、駅周辺の事業者などと2016年に策定した「町田市中心市街地まちづくり計画」のプロジェクトのうちの一つとして進められてきたもので、賑わいや交流の創出が目的。社会実験などを実施した結果、整備を進めてきたといい、担当者は「警察とも協議を重ね、交通上支障がないと判断し取り組んできた。市民らが安心してゆっくり過ごせる空間になれば」と話す。

待望の「道開き」となるが、地元からはさまざまな声があがっている。町田駅周辺の商店会や大型店が名を連ねる町田市中央地区商業振興対策協議会(中対協)の幹事長を務める信田昇利さんは「歓迎している。担当する市などとは中心市街地の盛り上げに関して意見交換しているところ。会として協力していきたい」と話す一方で、「新しくできた歩道スペースで夜などにたむろする人がみられるようになった。ごみを捨てる人もいるようでそのような点などにも目を向けてもらえれば」と指摘する。

また、大通り近くで店を経営するひとりは「高い家賃を払い、中心市街地で商売する人がいるなか、大通り沿いで催しだからと出店できるようになることに対しては複雑な思いを抱かざるを得ない。そんなことも知ったうえで街の盛り上げを考えてもらえばと思う」と話している。

30日にははっとまちだのオープンを記念するイベントが開かれる。詳細ははっとのサイトなどで。

「はっとまちだ」って?

巨大な帽子のような外観で工事中の段階から注目を集めている「はっと」=中面に関連記事。個性的な外観は点在する町田の魅力をつなぎ、渦をまくように上昇し新しい風を起こすきっかけに――という思いでデザインされたという。

はっとを管理する町田まちづくり公社の鈴木不二人さんは「多くの方の声をいただいた結果、『はっと』するような街の魅力と出会える場になるように、という思いで名称を決めました」と笑顔をみせる。

はっとは店やイベント情報を発信する場としての機能をもち、テイクアウト店を常設。地元の名産品などが販売されるようになるといい、「はっと外のスペースを貸し出し、ワークショップなどを開いてもらうことも想定している。多くの方に利用してもらえれば」と話している。

はっとグッズを手にする公社スタッフ

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