シーサイドライン 八景駅にSDGsロッカー 地元企業とパン店が連携
食品ロスの削減を目的にした「SDGsロッカー」が2月21日、シーサイドライン金沢八景駅改札内に設置された。消費期限内でありながら廃棄されてしまうパンを購入できるロッカー型の自動販売機で、「海辺のパン屋ブレーメン」=金沢区柴町=のパンが購入できる。横浜市内での設置は5台目。
ロッカー型自動販売機は、ブレーメンと(株)横浜シーサイドライン=同区幸浦=、ロッカーの製造・販売をする(株)アルファロッカーシステム=同区福浦=、横浜市が共同で実施。同店はこれまでも売れ残りそうなパンを割引して販売してきたが、「悪天候などでお客さんが来店できない時もあるので、廃棄されるパンを減らしたい」と今回参加することを決めた。
同店の営業日の月・火・水・金・土曜日の午後4時頃にパンをロッカーに補充し、翌日午前10時まで通常の2〜3割引きで販売する。料金は400円、500円、千円の3種類で最大6セットが販売される(商品の補充がない日もあり)。同店の長嶌大輔店長は「廃棄物を減らし、駅を利用するお客さんに喜んでいただければ」。シーサイドラインの担当者は「食品ロスやSDGsへの関心を持っていただくとともに、地元の名品を広くPRできる場をつくっていきたい」としている。
0・5トンの削減に
市によると、金沢八景駅に設置されたこのロッカーの取り組みにより、1年間で0・5トン程度の廃棄物を削減することができる見込みという。
市内では2024年1月に地下鉄関内駅に1台目を、磯子区では24年12月にJR根岸駅に「リトルマーメイド根岸店」のパンを販売するロッカーが設置されている。市は25年度末までにSDGsロッカーを市内30カ所に設置することを目指している。