リーガルの長期借入金が9億円から29億円に増加 通期決算は黒字予想から一転して営業赤字へ
リーガルコーポレーション(以下、リーガル)は2月10日、2025年3月期の第3四半期決算(累計)を発表した。売上高は165億3500円(前年同期比0.2%増)、営業利益は2300万円の赤字(前年同期は8900万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9900万円(前年同期比1.4%減)だった。
リーガルは国内で直営小売店を118店舗展開しており、靴の小売事業が主軸だ。今期はリアル店舗と連動したウェブコンテンツの拡充やオンラインストアの強化などが奏功し、靴小売事業の売上高は102億6700万円と前年同期から1.1%増の増収だった。
一方で、昨年10月から11月にかけて気温が高い日が続いたことで、婦人靴を中心に苦戦した。また、ワークスタイルの多様化などもあり、主力のビジネスシューズは想定以上に苦戦した。さらに、人件費や販売促進のための広告宣伝が増加したことで靴小売事業の営業利益は3800万円の赤字(前年同期は1億5600万円)だった。
リーガルは長期借入金も増加している。3月31日時点で9億9000万円だった長期借入金は、第3四半期末で29億3100万円に増加している。こうしたことから、リーガルは資産ポートフォリオの見直しを急ぐ。まず、1月28日に所有する上場株式の1銘柄の一部を1億7100万円で売却しており、第4四半期に特別利益として計上する。また、2億6400万円を上限に自己株式を取得することを決定した。8万株を上限に取得し、2月12日に買い付ける。自己株式を除く発行済株式総数に対する割合は2.49%。
リーガルは同日、2025年3月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は235億円(修正前は250億円、前期比1.0%減)、営業利益は3億7000万円の赤字(同9億円、同28.6.%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億4000万円(同7億円、同49.6%増)に修正した。配当予想も110円から70円(前期68円)に減額する。