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土佐の鯨文化ならでは「はりはり鍋」に、老舗発祥の熱々「鍋焼きラーメン」、新名物「ごめんケンカシャモ鍋」!食材が豊富な【高知県】ならではの鍋

田舎暮らしの本

土佐の鯨文化ならでは「はりはり鍋」に、老舗発祥の熱々「鍋焼きラーメン」、新名物「ごめんケンカシャモ鍋」!食材が豊富な【高知県】ならではの鍋

清流・四万十川、黒潮が流れる太平洋など自然に恵まれている高知県。鯨文化とともに育まれたクジラ肉を使った鍋をはじめ、坂本龍馬が愛したシャモを用いた新名物、一軒の老舗から町全体に広まった鍋など、新旧グルメを紹介。

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掲載:2025年1月号
※この記事は1月号をもとに加筆しています。

捕鯨で栄えたまちで食べる貴重なクジラ肉の鍋 はりはり鍋【高知県】

 日本有数のクジラの生息地・土佐湾。この地域に住む人びとにとってクジラは身近な存在だ。近年は貴重な食材となったが、現在も南氷洋調査捕鯨のミンククジラなどを使ったさまざまな料理が食べられている。なかでも肉厚のクジラ肉とシャキシャキの水菜のハーモニーが楽しめるはりはり鍋は、人気の味覚。だしにもクジラ肉のうま味が溶け出し、一度食べたら魅了されるはず。はりはり鍋をはじめ、刺身、ステーキ、すき焼き、鯨カツ、照り焼きなど料理の種類も豊富で、室戸市や高知市内の飲食店などで食べることができる。

「はりはり鍋」のメイン食材クジラ肉。高知県は日本有数のクジラの生息地。

須崎市発祥の日本一熱いラーメン、 鍋焼きラーメン(なべやきラーメン)【高知県】

 土鍋でぐつぐつ煮込んだ鍋焼きラーメンは、須崎市民のソウルフード。鶏ガラの醤油味で、あっさりしていながら旨味が強い。土鍋で提供されるので、最後まで熱々のスープが楽しめるのも特徴だ。
発祥は戦後間もない頃から1980年頃まで同市の路地裏で営業していた「谷口食堂」とされ、出前の際「熱々の状態で食べてもらいたい」という思いから、保温性の高い鍋で届けていたのがその始まりといわれている。谷口食堂が閉店した後もその流れをくみ、市内で提供する店が増えた。さらに約20年前から市も協力し、「鍋焼きラーメン・プロジェクトX」と銘打ってPR活動を展開。現在は市内で約30店舗が営業。高知市などにも進出している。

須崎名物「鍋焼きラーメン」七つの定義

一、スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること。
二、麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること。
三、具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること。
四、器は、土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること。
五、スープが沸騰した状態で提供されること。
六、タクワン(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること。
七、全てに「おもてなしの心」を込めること。

坂本龍馬に思いをはせ純血種のシャモを鍋で食す ごめんケンカシャモ鍋【高知県】

 1867年11月15日夜、京都近江屋。坂本龍馬は中岡慎太郎とともに好物のシャモ鍋を食べようと、下僕にシャモを買いに走らせたが、そのシャモを待つ間に事件は起こった。龍馬が食べ損ねたシャモ鍋を代わりに食べようと、後免(ごめん)町で結成されたのが「ごめんシャモ研究会」。研究会では昔ながらの100%純血種のシャモを飼育し、鍋セットの販売も行っている。スープ、すきやきの2種類があり、しっかりした肉質、濃いうま味が楽しめる。

土佐伝統の鯨文化のほかにも、全国一の消費量を誇るカツオ、肉本来の旨みを追求した土佐あか牛など、高知県には海産物、畜産物、野菜、フルーツなど、ご当地ならではの食材が満載。現地を訪れて、お気に入りの味を見つけてみては。

文/横澤寛子

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