吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【出せるのか!?尺半超in河口湖:第2回】
テーマは「出せるのか⁉ 尺半超in河口湖」。同湖北岸奥川吐き出しに陣取った吉田。かろうじて残雪をかぶった富士山を前に竿18尺両ダンゴの底釣り(ハリスオモリ)でスタートする。
竿18尺ハリスオモリで攻略
今期のような低水位において奥川吐き出しの利点と言えば、適当な竿でそこそこの水深があることだろう。
長靴で入って行けるくらいの所にノーマル釣り台を置き、それこそ15尺竿以上を振ればタチ1本半以上は確保できる。クリアレイクの河口湖であっても、この程度の水深があれば着底したエサは見えない。しかも当日はかなり手前でもモジリが出ていた。
吉田康雄
「朝は竿掛けの少し先くらいでもモジリが出てましたよ」
こう話すのは記者の知人であるM氏。奥川吐き出し右側にあるやや出っ張った水中浅瀬の沖側に釣り台を置いて準備をしていたら、竿掛けの先でモジリが出たらしい。
吉田康雄
「これほど手前なら竿15尺前後でも十分なのでしょうけど、だからと言って15尺を振るのは勇気が入りますよね」
そう言って17尺竿を継ぎバランスの底釣りで狙っていたM氏。タチは2本でエサは両ダンゴ。
その話を参考に吉田が継いだのは18尺竿。何なら24尺でも振ってやろうかぐらいの勢いだったので、やや拍子抜けの感は否めない。
吉田康雄
「でも確かにモジリは手前ですね」
そうだけど明るくなったら沖へ離れてしまう可能性もあるし何とも言えないね。まあでも18尺でも24尺でも、ここではタチがほとんど変わらないからなぁ。
両ダンゴを用意
竿18尺で底ダテを始めるとタチは約2本と十分すぎるほど。エサは河口湖や榛名湖などクリアレイクの底釣りで吉田が定番とする両ダンゴを用意する。天候は曇り。風はなく湖面はベタなぎ。
6時40分、エサ打ち開始。ところが無風なのに仕掛けが右に流される。エサを付けても流れを止められないほどなので、下ハリスの上バリの位置にハリスオモリ(板オモリ)を巻く。
どのくらいのオモリ量なの?
吉田康雄
「止まればいいやくらいでテキトーです」
するとその直後、記者の右で鋭いアワセ音がなりM氏の竿が満月に。上がってみたのはここではレギュラーサイズとなる43cmクラス。時計は6時50分。
吉田康雄
「私のタモは枠径43cmなので、これをはみ出した魚だけ計測することにしているんです」
なるほど常連のやることにはムダがない。その後もM氏にはアタリがあるようでカラツンをもらいながら2枚3枚と数を伸ばしていた。いわゆる朝のモーニングタイムなのか。ただM氏のほうも次第に流れが速まったらしく、途中からドボン釣りに切り替えていたようだ。
待望のヒット
対する吉田。ハリスオモリにしたことで微妙な触りは出なくなってしまったが、そもそもウキが動いていないらしくお地蔵さん状態だ。しかも吉田の釣り台は朝日が昇る方向に向いており、曇天の先が白く光っているのでウキが見にくいったらありゃしない。
偏光サングラスをかけてウキを見つめること約30分、ついに吉田にもアタリが。ところがサイズはそれほどでもないらしく、あっという間にタマ網へ滑り込む。時刻は7時27分。
まあでも1枚出てホッとしたよ。サイズはともかくオデコじゃ話にもならんからね。
吉田康雄
「そうなんです。あとはサイズアップを図るだけですね!」
意気込みだけは威勢のいい吉田だったが、なぜかその後はノーピク。M氏には相変わらずアタリがあるようだし、遅れて始めた記者にも1枚目が釣れたのだが……。
次回も「出せるのか!?尺半超in河口湖」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年6月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。