板倉区高野地区 大規模ほ場整備完了
稲作の作業効率を向上させようと県が上越市板倉区高野地区で進めていた大規模なほ場整備が完了し、20日(水)に竣工式が行われました。
ほ場整備が行われたのは上越市板倉区高野地区の田んぼ、81.4ヘクタールです。この地区ではこれまで1つの区画が30アールほどと小さうえ農道の幅が3メートルほどと狭く効率的な作業がしにくく手間がかかっていました。
工事は平成29年度から7年間にわたって行われ総事業費はおよそ21億9千万円。田んぼ1区画をおよそ1ヘクタールに拡大したほか作業しやすいようほ場と農道の段差をなくし農道の幅を最大で6メートルまで広げました。これにより大型機械が使えるようになりました。
また用水路は、スマートフォンのアプリなどを使って田んぼへの給水や排水を遠隔で操作できるようになりました。
11月20日(水)に開かれた竣工式には高野地区の町内会や工事の関係者など47人が出席し完成を祝いました。
県の試算によりますと今回の整備により、1ヘクタールあたりの田植えの作業時間は整備前と比べて36分ほど稲刈りの作業時間は39分ほど短縮されます。
稲作に携わる84人の作業効率の向上や生産コストの削減が期待されます。またドローンなどを使ったスマート農業技術を導入することで更なる作業の効率化が期待できるということです。