緑警察署 竹山容子さんに感謝状 自殺企図者保護の功労で
緑警察署(金成賢一署長)は2月12日、区内で自殺を図ろうとした人を保護したとして、区内在住の竹山容子さんに感謝状を贈った。
竹山さんと同署によると、竹山さんは1月19日、鴨居駅側から「ららぽーと横浜」側に通じる鴨池橋の上で、荷物やスマートフォンを地面に置いて座っている20代の女性を発見。様子が気になった竹山さんは5分ほどの間、近くでその女性を見ていたという。
すると立ち上がった女性が橋の下をのぞき込み、右足を欄干に掛けて跨いで飛び降りようとしたため、ほかの通行人の女性1人も駆け付け、2人で「何やってんの!」と急いで女性の上着をつかんだ。女性の転落を阻止し、安全を確保した後、竹山さんが緑警察署に通報。女性は駆け付けた警察官に保護された。
区内の小学校で放課後児童支援員として活動しているほか、長年にわたりフラダンスサークルで指導しているという竹山さん。同署内で金成署長から感謝状を受け取り、「命は一つしかないので、大切にしてほしい。そこに自分がいて、救うことができて良かった」と話した。
金成署長は「誰かが自殺を図ろうとしている場面に遭遇することはなかなか無い。見て見ぬふりをする人が多い中、よく対応していただけて有難い。緑警察署としてだけでなく『社会全体からの感謝状』という感じがする」とした。