『神戸須磨シーワールド』はチケット販売・入館など「DX化」に力を入れてるみたい。公式アプリには川崎重工の技術も
6月1日(土)にグランドオープンした『神戸須磨シーワールド』。国内外からも注目を集めており、多くの人が訪れるため大変な混雑が予想されていましたが、チケット購入から入館・各種案内まで、スムーズな施設運営を支えているのが「チケット販売・入館・各種案内のDX化」です。神戸市須磨区若宮町1-3-5
神戸市民に長く愛された”スマスイ”こと「須磨海浜水族園」の閉園から1年。大規模な工事を経て6月1日に「神戸須磨シーワールド」がオープンしました。
西日本では唯一「シャチ」が見られるだけでなく、シャチを見ながら食事ができるレストランなど、ほかではなかなかできない体験ができると連日多くの人が訪れています。
計画段階から大きな注目を集めていた「須磨シー」では、年間200万人以上が訪れると予測されています。
快適な施設運営のためには、訪れる人へのタイムリーな情報提供とDX(デジタルトランスフォーメーション)の強化などが必要と考えていたそう。
そこで導入したのが、エンタメ施設向けチケット販売管理システム「RAP(ラップ)」です。鴨川シーワールドをはじめ、大手商業施設・水族館・ミュージアムなどに導入されています。
来館者向けには公式チケットサイト・自動券売機での「チケット購入」、訪れた人がスムーズに入館するための「入館ゲート」、最新情報をいち早く届ける「公式アプリ」や「デジタルサイネージ」を充実させ、スムーズに行えるようにしています。
施設を管理する側には、チケット販売・入館・コンテンツを一元管理できるシステムを取り入れて、多岐にわたるコンテンツをマネジメントしやすくしているみたい。
オープン前の5月上旬から始まった「オンラインチケット販売」では、来館日を選んでチケット種別や枚数を選ぶだけで、簡単にチケットを購入することができます。
管理者側は販売数や当日入場者数などをすぐに確認・管理できるのがメリットなんだとか。
QRチケットの読み込みなどを行う入館ゲートでは、複数のゲートにおける入館・再入館対応や、入退館のカウントといった「入館ゲートとのシステム連携」も行っています。
これにより館内すべてのゲートを対象に、入館や売り上げなどの一括管理が実現できているんだそう。
公式アプリ「神戸須磨シーワールド公式アプリ」は、施設内外で活用できるアプリにするため、チケットの購入・確認といったスムーズな入館はもちろん、施設内マップ・施設ガイド・体験プログラムのスケジュールといった「須磨シー」に関するあらゆる情報が確認できます。
施設内マップや施設ガイドには、地元神戸の企業・川崎重工が開発した屋内位置情報サービス「mapxus Driven by Kawasaki™」を活用。
アプリ内で正確なマップを表示して、屋内でも正確な位置情報を取得できます。
位置情報の精度だけでなく、マップに表示されている水槽情報をタップすると、その水槽に生息している生き物の情報も確認できるので、気になったお魚の情報もすぐに知ることができますよ。
パフォーマンスや体験プログラムの開催スケジュール、水槽情報や生き物情報などは、公式サイトや公式アプリのほかに、館内のデジタルサイネージでも表示しています。
サイトだけ古い情報になっている、といったことがないように、それぞれで表示させるコンテンツ内容を管理画面上で動的に管理できる仕組みになっているそうです。
これにより、どの媒体でも最新情報をチェックできるみたいですよ。
このようにさまざまな技術を取り入れて「DX化」した須磨シー。オープンから連日、当日券が早々に完売するなど多くの人が訪れるなか、来館者の安全面を考慮して「入場制限」を行う場合もあるんだそう。そのため須磨シー側は「入館チケットの事前予約」を推奨しています。行きたい日が固まったらすぐチケットを確保するのが良さそうですね。