「幕張海浜公園」を散歩しよう!
千葉県内の未来型国際都市として開発が進められてきた幕張新都心。「職・住・学・遊」の複合機能の集積が進み、就業者・居住者・就学者・来訪者を合わせると毎日約23万人の人々が活動するまちとなっています。その新都心の中心にあり、貴重な緑と憩いの場を提供しているのが幕張海浜公園です。この公園は、緑豊かな北側のA~Cブロックと千葉マリンスタジアムなどがある海沿いのD~Gブロックに分かれています。中には穴場スポットも!そのすべてを散策した様子を紹介します。
幕張海浜公園の基本情報
千葉県千葉市にある幕張海浜公園は、幕張新都心の中心に位置する「緑と海のシティーパーク」をテーマとした公園です。最寄りのJR海浜幕張駅から徒歩で約5分と非常にアクセスがよく、68.4ヘクタールという広大な敷地はテーマのとおり緑豊かで、幕張の浜にも隣接しています。園内には大芝生広場、日本庭園、茶室といった憩い・文化施設だけでなく、千葉マリンスタジアムなどのスポーツ施設もあります。また、定期的にヨガや茶道教室などのイベントも開催され、周辺住民のみならず幅広い人たちが集う場となっています。
名称:幕張海浜公園
住所:千葉県千葉市美浜区ひび野2-116
アクセス:
〈鉄道〉
JR京葉線「海浜幕張駅」より徒歩約5分
〈自動車〉
都心から行く場合、東関東自動車道「湾岸千葉」インターチェンジを出て約5分。駐車場はそれぞれのブロックにあり、1日600円(普通車)。
敷地面積:68.4ヘクタール
入場料:無料
最寄りの海浜幕張駅から幕張海浜公園に行ってみた
最寄りの海浜幕張駅から幕張海浜公園に行ってみた
平日の午前中、愛犬と幕張海浜公園を散歩することにしました。最寄りのJR海浜幕張駅は、2025年3月22日から公園近くの「公園改札」が新設されています。
ここから公園の入口までは、約80m。歩いて1分の距離です。この通路は、多くの人が暮らす幕張ベイタウンや幕張ベイパークにつながっており、通勤・通学の時間帯はたくさんの人が往来します。しかしながら、夜間は暗く、安心して通れないという声も上がっていました。2026年1月より再整備工事を開始し、2027年夏頃には明るく生まれ変わる予定です。
今回は北側のAブロックから南方面へ進み、Gブロックのマウンテンバイクコースまで散歩する予定です。
線路をくぐってAブロックに入ると、すぐに有料駐車場がありました。幕張海浜公園には各ブロックに駐車場があります。料金は一律で1日600円です。
はるか彼方まで広がる芝生広場の後ろに高層ビルが林立
では、Aブロックから見ていきましょう。Aブロックの一番北側にあるのは「出会いの広場」です。ここの中央には円形の噴水があり、1日に6回水が噴き出します。1回あたりの稼働時間は約15分。昼時のみ1時間です。なお、中に入って水遊びをすることはできません。
園路を歩いていると、程よい間隔で掲示板とトイレがありました。掲示内容の多くは、茶道教室やヨガ教室など園内で行われるイベントの案内です。自宅近くでこのようなイベントが開催されていると手軽に参加できてうれしいですね。
Bブロックに入るとすぐにあるのが、「にぎわい広場」です。Aブロックの落ち着いた雰囲気から一転、Bブロックは遊びと憩いの空間になります。「にぎわい広場」は、バーベキューエリアとしても利用されています。バーベキューは春から秋にかけて、手ぶらでも楽しめます(要予約)。
Bブロックは、駅にもっとも近いからか行き交う人の数がぐっと増えます。この日は学生さんらしき集団と幼稚園・保育園の子どもたち、そして犬の散歩をする人が目立ちました。
何人かの犬の飼い主さんと挨拶を交わし、先に進むといきなり視界がぶわっと広がります。「大芝生広場」です。面積は約3ヘクタール。私の視力は1.5ですが、反対側の様子がよく見えないほどの広さです。その中でもひと際目立っていたのが、「大芝生広場」の端にある花時計でした。季節ごとの花々に彩られた公園のシンボルともいえる直径20メートルの花時計、広大な緑の大地、その背後には青空をバックに天を衝くようにそそり立つ高層ビル。まさに圧巻の景色です。これこそ幕張新都心ならではの風景といえるでしょう。
花時計の周りでは、遠足で来ていた園児たちが走り回っていました。150mほど離れたこちらまで跳ねるような歓声が耳に飛び込んできます。その脇には大きな大きな満開の桜。まるで映画のワンシーンのようで、しばらく目を細めて眺めてしまいました。
大芝生広場を通り過ぎると「わんぱく広場」に出ます。船型のすべり台、ターザンロープ、ザイルクライミング、山型遊具などさまざまな遊具があります。住宅地が近いので、土日祝日は子どもたちに大人気の広場となります。
「わんぱく広場」の先は、Cブロックになります。こちらの多くは「見浜園」が占めます。「見浜園」は、約1.6ヘクタールの日本庭園です。池泉回遊式庭園で、山、川、海、林などが表現されています。入園料は大人100円(税込)。犬連れ不可なので、今回は入りませんでした。
マリンスタジアムの先に意外な穴場スポットが!
「見浜園」があるCブロックの次は、海浜大通りを渡ってD~Gブロックになります。A~CブロックとD~Gブロックで雰囲気は大きく変わります。前者は私たちが思い描く公園らしい憩いの場であるのに対して、後者のほとんどは実用的な施設だからです。管理者も千葉市から千葉県に変わります。
Cブロックから海浜大通りの上に架かる見浜橋を渡ると見えてくるのが、DEブロックの「JFA夢フィールド」です。この施設は、サッカー日本代表のトレーニング拠点であり、指導者・審判の養成機関でもあります。
見浜橋を渡ると、幅広い海沿いの歩道につながっています。こちらを船橋市方面に進むと左手に姿を現すのが千葉マリンスタジアム(ZOZOマリンスタジアム)です。言わずと知れた千葉ロッテマリーンズの本拠地。近くに住んでいれば、自転車で行って試合を観戦することも可能です。観戦後に大勢の人が徒歩で駅へ向かう中、その脇を自転車でぴゅーっと走って行くのはちょっと気持ちいいものです。また、試合開催時は出入口付近に誰でも利用可能なキッチンカーが並びます。
マリンスタジアムの先にあるのが、今回の終点となるGブロックです。実はここが穴場なのです。なぜならいつ行っても人が少ないから。こちらにも芝生広場があるのですが、この状態です!↓
私は人目を気にせず犬の散歩をしたいときは、ときどきここに来ます。また、Gブロックは海に面しているので、以前は海岸で犬と遊んでいました。現在は立ち入り禁止になっていますが、海を眺めながらのんびり散歩を楽しむことはできます。ここから2.5km離れた幕張ベイパークに住む知人は、週末になると愛犬のトイプードルと一緒にここまで歩いて来るそうです。
Gブロックにはマウンテンバイクコースも整備されています。こちらは無料で利用可能。マウンテンバイクの大会なども行われているそうです。
なお、JFA夢フィールドからGブロックまで歩いてきた海沿いの歩道は、稲毛海浜公園を経由して千葉ポートタワー方面にほぼ一直線につながっています。この区間の印象は、ジョギングコースでありデートスポット。空気が澄んだ日は、青い東京湾越しに大きな富士山を望めます。そんな素晴らしい景色を眺めながら、走ったり、歩いたりするのは想像以上に気持ちいいものです。
幕張海浜公園周辺の住みやすさ
幕張海浜公園は、高級マンションが林立する幕張ベイパークや幕張ベイタウンに隣接しています。また、鉄道駅からスーパー、シネコン、高級ホテル、オフィス街、そして海までもすべてが徒歩圏内。もし住むことがあれば、歩いてほとんどの用事を済ませることができます。都心に行くことがあっても、東京駅まで乗り換えなしで約40分と交通の便も抜群です。さらにクルマを10分程度走らせれば、比較的安価に買い物ができるスーパーやホームセンターなどもあります。これだけ条件がそろった立地は、なかなかないでしょう。本記事を読んで興味を持っていただけたら、ぜひ一度散策しに来てください。