寺尾天台自治会第四区 綾瀬高生がキャラ作成 地域の新たなシンボルに
綾瀬市の寺尾天台自治会第四区(中原幸一区長)が、地域の新キャラクターとしてアホウドリの「ヨウスケ」を発表した。デザインを担当したのは県立綾瀬高校2年の山田真凛さんで、3月6日に表彰式が行われた。
同区では住民の高齢化と転入世帯の加入率低下が進んでおり、7年ほど前は545世帯だった加入世帯が、382世帯に減った。また外国籍住民が増加し多文化共生も課題となっている。もっと幅広い世代に自治会活動を知ってもらい、文化の多様性を伝えるため、新キャラクターを作ることとなった。
デザインは同区の近くで県から「インクルーシブ教育実践推進校」に指定される綾瀬高校に依頼。同校は障害の有無や国籍の違いなどに関わらず同じ環境で学べる学校づくりを推進している。
共生の願い込めて
校内選考と区内組長会議で選ばれたのは、2年生の山田真凛さんの作品。小学生の頃からイラストを描くことが趣味で、昨年度は同校のキャラクター「あやせみ」のデザインも担った。
山田さんは、同区に以前からあったペンギンのキャラクター「ヨンペン君」を元に考え、同じ鳥類で生息地が近いアホウドリから発想した。海を泳ぐペンギンと空を飛ぶアホウドリは生態が異なることから「違うところがあっても、個性を生かして一緒に仲良く過ごしてほしい」という思いも込めた。
山田さんは「選ばれてうれしい。地域の方に親しみを持ってもらえるキャラクターになってほしい」と喜びを語った。
中原区長は「キャラの持つメッセージも素晴らしい。ヨウスケを通じ、若い方や外国籍の方にも自治会に興味を持ってもらえれば」と話した。
「ヨウスケ」は今後、同区のホームぺージや広報物に掲載するなどして活用するという。