防災や子育て支援に意欲 瀬谷区・植木区長インタビュー
2025年の始まりに合わせ、本紙では瀬谷区の植木八千代区長に新春インタビューを行った。植木区長はGREEN×EXPO2027に向けた取り組みや、防災や子育て支援、地域福祉保健計画の推進などに意欲を見せた。(聞き手/本紙・澤口厚)
--まずは昨年の振り返りをお願いします。
「能登半島地震など様々な災害が起きた一年でもあり、いざという時に地域のつながりがいかに大切かを改めて感じました。瀬谷区においては、地域の夏祭りやレクリエーション大会などが再開し、様々な世代の皆様がご一緒に楽しみながらつながりあっている様子がとても印象的でした。瀬谷区の地域のつながりの温かさ、絆の強さを感じ、心強く思いました。
都心への交通利便性が向上し、新たに瀬谷区に転入してくる方が増えています。区としても様々な機会を通じて魅力を発信しています」
25年の重点事業
--25年の瀬谷区の重点事業や課題は。
「地震、大雨などの災害をきっかけに、ご不安が増している一方で、『災害へ備える』意識も強くなっていると感じます。横浜市全体で防災力の強化に取り組んでいますが、瀬谷区でも、幅広い世代を対象にご自身やご家族を守るための『備え』や、防災訓練などをきっかけとした地域の中での助け合いへの意識を高め、地域の防災力向上を目指します。
昨年、子育て世帯などを対象としたアンケートでは、子育て情報や相談先として、SNSを活用する方が多いとの結果がでました。SNSによるさらに魅力的な子育ての情報発信を支援します。引き続き、育児不安を抱える方にしっかりと個別サポートするなど、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を通じて、子育てしやすいまちづくりを進めます。
また、『地域に暮らす誰も』を対象に、地域の皆様と一緒に作る「第5期瀬谷区地域福祉保健計画」を策定する年でもあります。瀬谷区で生活しているすべての方が、安心して自分らしく健やかに暮らすことのできる地域社会の実現に取り組みます」
街を花いっぱいに
――GREEN×EXPOまで、いよいよ残り2年です。
「GREEN×EXPO2027は、市民の皆さんと共に考え、共に創り上げていく博覧会です。開催に向け会場内外の工事も進んでいます。地域の皆様が安心して開催を迎えられ、博覧会に行きたいとワクワクしていただけるよう、工事の状況や博覧会の最新の情報をしっかりとお伝えしていきます。
GREEN×EXPO2027の開催後、博覧会をきっかけに開催テーマである花や緑、環境等に対する区民の皆様の意識が大きく変化し、次世代を担う子どもが開催テーマに魅力を感じるような取組を進めます。また、開催地である区内を花でいっぱいにする取組を進め、区民の皆様と一緒に博覧会を盛り上げていきます」
職員一丸となって
――区民へのメッセージをお願いいたします。
「今年も、区民の皆様が健康で自分らしく幸せにすごしていただけるように、区役所職員一丸となって取り組んでまいります。新しい年が、区民の皆様にとって素晴らしいものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます」