『ウィキッド ふたりの魔女』ミュージカル映画の歴代記録を更新 ─ 『マンマ・ミーア!』超えて全世界No.1ヒット
シンシア・エリヴォ&アリアナ・グランデ主演、映画『ウィキッド ふたりの魔女』が、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品として歴代最高の興行収入を記録した。米などが報じている。
グレゴリー・マグワイアの同名小説に基づくブロードウェイ・ミュージカル『ウィキッド』を映画化した本作は、2部作構成の前編にあたる。監督は『イン・ザ・ハイツ』(2021)のジョン・M・チュウが務め、舞台の脚本を執筆したウィニー・ホルツマン、作詞・作曲を手がけたスティーブン・シュワルツも映画化のために続投した。
2024年11月22日に米国で公開された本作は、すでに国内興行収入4億2,423万ドルを記録し、1978年『グリース』の1億9,007万ドルを大幅に上回って、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品としての米国新記録を樹立。公開6週目を迎えた今回、全世界興行収入6億3,437万ドルを記録し、『マンマ・ミーア!』(2008)の6億1,145万ドルを抜いて、世界興収の歴代記録も更新した。
海外81市場で公開されている『ウィキッド』は、そのうち46市場でミュージカルの映画化作品として史上最高の興行収入を樹立。実写版『リトル・マーメイド』(2023)や『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー』(2018)『マレフィセント』(2014)を上回るペースで推移している。とりわけ優れた成績を収めているのは、中国・オーストラリア・韓国・ドイツ・メキシコだ。
近年、ハリウッドではミュージカル作品はヒットしづらい傾向にあり、実際に『カラーパープル』(2023)やスティーブン・スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)のほか、現代ミュージカルの傑作を映画化した『イン・ザ・ハイツ』や『ディア・エヴァン・ハンセン』(2021)も興行的にふるわなかった。これを受けて、日本を含む世界各国では、ミュージカル映画がミュージカルであることを伏せて宣伝されるという本末転倒の事態が起こっていたのも事実。『ウィキッド』のヒットは、こうした状況ごと変えるポテンシャルをも秘めている。
映画『ウィキッド ふたりの魔女』は2025年3月7日(金)日本公開。後編『ウィキッド:フォー・グッド(原題:Wicked: For Good)』は2025年11月21日に米国公開予定だが、まずは第一幕を!
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