子どもみらい会議 ESDの取り組み発表 市内児童生徒が参加
持続可能な社会に
多摩市子どもみらい会議が1月24日、市立多摩中学校で行われた。市内の小中学生がESD(持続可能な開発のための教育)の取り組みの成果を発表し、市政や市民へのメッセージを考え発表するもの。
多摩市は2009年度から「2050年の大人づくり」をスローガンにESDを推進。身近にある環境や地域を学びのステージに、持続可能な社会の作り手として必要な資質や能力を学校・家庭・地域の連携のもと育んでいる。市内の全小中学校がESDの推進拠点であるユネスコスクールに加盟し、各学校の特色や地域性を生かすとともにSDGsをふまえたESDを実践している。
9校が力強く発信
今年度は多摩中学校区の多摩中・東寺方小・多摩第一小、聖ヶ丘中学校区の聖ヶ丘中・聖ヶ丘小・連光寺小、鶴牧中学校区の鶴牧中・南鶴牧小・大松台小9校の代表者が参加した。「2050年の多摩市のために私たちにできること〜SDGsの達成に向けて何をすべきか〜」をテーマにした取り組みを順番に発表していった。
その後、学校関係者や市職員が見守る中、協議や意見交換、提案の検討を行った。最後に全体でまとめた市政への提案メッセージ「多摩市民一人一人がまちづくりに参加しているという意識をもって行動に移そう。」を発表した。
多摩市教育委員会の千葉正法教育長は「それぞれの児童生徒が日ごろのESDの学習成果をもとに、思いや考えを発信し活発な意見交換ができていた。メッセージには、人と人とのつながりやそれぞれの主体性を重視したものになりました。日ごろ指導にあたっている若い先生たちも達成感があったように感じられる」と振り返った。