【伊勢原市】子育て支援センター 利用者が前年度比1.7倍に 紙おむつは約9割が申請
伊勢原市はこのほど、開所から半年経過した子育て支援センター(こどもみらいプラザ2階)の利用状況と、おむつ等支給事業の実績を公表した。同センターの利用者は、延べ人数で前年度比1・7倍になった。
伊勢原市が新たな子育て支援拠点として4月1日から供用を開始した「こどもみらいプラザ」。2階部分に交流スペースとして設置した子育て支援センター「クルリンにじっこひろば」は未就学児とその保護者が対象。子育ての知識と経験が豊富な子育てアドバイザーが常駐し、妊娠中から子育て中の人の不安や悩みに耳を傾け、適切なアドバイスやサポートを行っている。
同センターには9月末までに3959組が利用。延べ人数では8834人が利用した。平均利用者は前年度の1・7倍になり、特に8月は夏まつりイベントなどの効果もあり2・2倍(前年度比)になった。市こどもみらい課の担当者は「建物がきれいになり、明るくなったことに加え、広さは2倍に。さらにこども用トイレや授乳室など来場しやすい環境が整ったことが大きいのでは」と分析する。また市内在住の利用者に加え、市外からの来場者も増加傾向にあり「利用者増は喜ばしいが、対応の不備が起きないよう人員の配置の検討も必要になるのでは」と話す。
また子育て世帯の経済的負担軽減などのため、今年4月からスタートした「子育て家庭紙おむつ等支給事業」。紙おむつやおしりふきなど乳児1人あたり月額4500円までを市が負担するというもの。9月末までに対象者287人に対し、87・1%の250人が申請。うちLINE申請は84・8%だった。担当者は「助産師らによる対象家庭の個別訪問など、ていねいなPR活動の効果ではないか。今後も継続していく」と話した。