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電車のドアの大きさと数が輸送力に与える影響とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

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電車のドアの大きさと数が輸送力に与える影響とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

ドアの大きさも電車の輸送力に関係している

スムーズな乗り降りのための工夫

混雑時や通勤帰宅ラッシュの時間帯は多くの人が電車を利用します。乗車や降車の時間を短縮できれば、その分運行本数を増やせたり、スムーズな運行ができたりというメリットが生まれるもの。そこで重要になってくるのが、乗り降りに不可欠なドアです。この大きさや数によって、車両に収容できる人数や乗り降りにかかる時間が違ってきます。

まずポイントとなるのがドアの幅です。ドアの幅が大きければ、それだけ一度に乗り降りできる人数が増え、ドアを開いている時間を短縮することにつながります。そうすれば、遅延のリスクが減って予定通りの運行がしやすくなるのです。しかし、ドアの幅が広いとその分座席の数が減ってしまいます。ドアの開閉や乗客の乗り降りにかかる時間か、着席できる人数か。路線の利用状況に合わせて、どちらを取るかが決め手になるでしょう。

次に、ドアの数も重要です。ドアの数が多いと、幅が大きいときと同じく一度に乗り降りできる人も多くなるので、これも乗り降りにかかる時間の短縮につながります。そのため、かつてはひと車両に5つや6つのドアを設置している路線も。しかしホームドアの整備や混雑率の緩和に伴って姿を消し、現在は4つのドアのものが一般的になっています。

ドアの幅を広げて大人数の乗り降りに対応

ドアの幅を広げて乗り降りの時間をできる限り短縮することによって、遅延を防いだり、運行本数を増やしたりしているのです。

1300mm

一般的な通勤電車に設置されるドアの幅です。大人が同時に3人乗り降りできるサイズとして設計されています。

1800mm

東京メトロ東西線の車両で使われているドアの幅。大人4人が並ぶことができます。

2000mm

かつて小田急線で採用されていた、日本の通勤車史上最も幅の広いドア。現在は開口幅が1600mmに改造されています。

4ドアが主流になった背景

5ドア車、6ドア車

混雑率の高い路線では、乗降をスムーズにするために5ドア車や6ドア車などドアの多い車両が導入されていました。

ホームドアの導入

近年では、列車の接触による人身事故を防ぐため、ホームドアを設置する駅が増加。

4ドア車

ホームドアと車両のドアの数の規格に合わせるように、4ドアが主流になっています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』著:綿貫 渉

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