「県手話言語条例の制定を」ろうあ者大会 赤穂で初開催
聴覚障がい者の福祉高揚などを目的に、兵庫県ろうあ者大会が8日、中広の赤穂化成ハーモニーホールであり、小ホールで約430人が参加。兵庫県手話言語条例(仮称)の制定などを目標に掲げた大会決議を採択した。
公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会が主催。式典で本郷善通理事長は「兵庫県では34市町で手話言語条例が制定されているが、制定したら終わりではなく、手話施策推進会議を設け、より良い施策に改善していくことが大切。当協会としても残りの市町へ条例制定運動を展開していく」と抱負を述べた。
続いて、「手話言語による情報取得や手話言語通訳者の育成、拡充を働きかけていくとともに、私たちは力を合わせ、さまざまな課題に取り組み、真の共生社会の実現をめざして活動を続けていく」などとする大会宣言とともに大会決議を採択した。
同大会は今回で41回目を迎え、赤穂市では初開催。式典に続き、米国認定ろう通訳士の川上恵氏が「人と人をつなぐ手話通訳活動を通して」のテーマで記念講演。上郡町の「円心太鼓」が和太鼓演奏を披露した。実行委員長を務めた赤穂ろうあ協会の木下一則会長は「大会開催にあたり、ご協力いただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げます」と謝辞を述べた。