城郷高校 選挙と税の大切さ学ぶ 出前授業で模擬選挙も〈横浜市神奈川区〉
県立城郷高校=三枚町=で11月28日、選挙と税に関する出前授業が開催された。神奈川県明るい選挙推進協議会(事務局/神奈川県選挙管理委員会)と神奈川県租税教育推進協議会の主催。
若年層有権者の低投票率が全国的に問題となっているなか、県内でも今年の統一地方選挙の18歳、19歳の投票率は、前回2019年から1・39ポイント減少している。そこで県内各校で、選挙や税を切り口に政治に関心を持ってもらおうと出前授業を実施。同高では3回目の開催となった。3年生を対象に行われた授業の前半は、東京地方税理士会神奈川支部の清水透副部長が税について講演。学校教育が税によって支えられていることやその財源を確保するために多くの種類の税があることを説明した。また、その税金の使い道を決める政治に若者の意思を反映させるために選挙が大切になると伝え、後半は現在の日本の選挙の仕組みや課題を選挙管理委員会の職員が解説した。最後には三様の政策を掲げる仮想の3人の候補者の演説を聞き、模擬投票も実施した。
参加した田中大貴さんは、「若い人の投票率が低いと、若い人向けの政策になりづらいから、選挙に行くことが大切だと分かった」と振り返った。大村華音さんは、「小中高の12年間で(1人あたり)約1200万円の税金が使われていると知り驚いた。これからは一日一日大切に学校生活を送りたい」と話すなど、生徒たちは選挙と税への関心を高めていた。