極寒!−15度の北海道の冬山に、なぜ登るのか?この時期だけの魅力「あそび方」と「山ごはん」
北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
今回は「冬山の魅力」をお伝えします!後編です。
【前編:「冬山登山」ならではの魅力!雪と氷が織りなす絶景に出会える】
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
なまらしばれる北海道の冬
道民は冬、家でアイスクリームを食べるといいますが、堀内調べによると本当です。
こたつに入ってダラダラとアイスを食べる日々は幸せ…。
おうちでアウトドア気分を味わうのもいいですよね~。
しかし年末年始にたくさん食べてたくさんゴロゴロした結果、ありがた~く体に蓄えられたお肉…。何とかするためにも、運動がしたい!そこのあなた!
冬山は夏に比べて、少々ハードルは上がりますが、この時期ならではの楽しみ方があるのです!
前編では、景色や動物について触れましたが、後編では「遊び方」と「食」についてお伝えしますよ~
冬山に必要なものは、別の記事でご紹介しています。
【冬山持ちもの編:冬でも登山を楽しみたい!おすすめ持ちもの8選と、挑戦前にやっておきたいこと】## ③雪遊びが楽しい
雪山は遊べるポイントが満載!
山頂では、誰かが作った雪だるまちゃんに出会えることもしばしばあります。
前編では、動物の跡を辿る「アニマルトラック」についてご紹介しましたが…
雪にダイブして、自分の跡をつけるのも楽しい!
登っているときは暑いので、汗をかいた背中がひんやり冷えて気持ちよかったです。
そしてなんといっても醍醐味は…「尻すべり」!!!!
冬山は「下山」が楽しい!
夏山では作業だった下山が、一気にアクティビティに変わります。
禁止されていない、開けた場所で、木や崖、ほかの登山客に気を付けて楽しんでくださいね。
また、そりがなくても、米袋やレジャーシートで代用できますよ~。
④生きていることを実感できる「ごはん」
冬山でも、山ごはんはモチベーションになります。
冷えた体に温かいものを入れたとき、笑ってしまうほど「生きている」ことを実感します。
スーッと食道を通っていく感覚、体が温まって、全身にエネルギーがみなぎる感覚…。
冬山という極限状態だからこそ得られる快感です。
この日の気温は−15度くらい。山頂で温めた、グツグツの鍋焼きうどんのおだしを飲んだとき、おいしすぎて意識が飛びそうになりました。でも一瞬で冷えました(笑)
調理をしている間に体が冷えてしまうので、最近はスープジャーを活用することもしばしば。
2024年12月に室蘭岳に行ったときは、スマートフォンに「−10度」と表示されていました。風も吹いて、体感は−15度くらい…もっと寒かったです。だからこそ、山ごはんがおいしい!
あとは、冬山でおすすめなのは…スイーツ!
夏だと、虫がたかってきたり、暑さで溶けてデロデロになってしまうスイーツも、冬なら難なく持ち運べるのです。
クリスマスにはケーキを食べました。
ホットコーヒーも持っていって、山頂でティーパーティー♡のつもりが、寒くて、2口で食べ終わりました。
また、雪と一緒に保冷バッグに入れて運んだら、山頂でアイスクリームも楽しめました!
中身がむき出しの棒アイスよりも、大福や最中などで外側をコーティングされているものが、とけにくくておすすめですよ~。
失敗も多い冬山ごはんですが、トライアンドエラーを続けていきたいと思います。
冬山登山の言いたいことは山々ですが
もともと寒いのは得意ではないし、今さら雪を見てもテンションは上がらないはずなのですが、冬山に行くと、それも全部魅力的に感じてしまいます。世の中は自分の見方次第なんだなあと、25歳になって感じています。
その中でも、最強の発想だと思うのは、なんでも「筋トレ!」と思うこと。
先日友人が、引越し業者のアルバイトを始めたのですが、その理由が「筋トレにもなるから」と言っていて、感銘を受けました。筋トレをしながらお金をいただけるという発想だそうです。
「自分の体のためになると思えば、重い荷物を運ぶのも頑張れそう…」そう思って最近、私もその考え方を取り入れ始めましたが、出社するときのカバンが重くても、エレベーターが混んでいて階段を使うことになっても「筋トレ」と思えば、イライラしません。
最近はその発想で、積極的に会社の備品(コピー用紙やインクなど)を運んでいます。
しかし活力と余裕があるときにしか持てない発想です。
疲れているときにも、うまいこと自分の思考を操れるようになりたいですが、まあ聖人ではないので、ほどほどに息抜きしながらでいいか…。
皆さんも、2025年、好きな場所で好きなことができますように!
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。24年10月からHBCラジオで「言いたいことは山々ですが」(毎週金曜午後5時45分~6時半)スタート!HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴4年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は記事執筆時(2025年1月)の情報に基づきます。