「小泉氏が悪質なのは…」ヒーロー視される進次郎農相の問題点を専門家が指摘
寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が6月13日に放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、小泉進次郎農水大臣について意見を交わした。
寺島アナ「小泉農水大臣はきのう、無関税で輸入するミニマムアクセス米のうち、主食用のコメの入札を今月27日に行うと発表しました。例年は9月に実施していますがコメの価格高騰を受けて、およそ3カ月前倒しします。政府が落札業者に引き渡すのは9月下旬になる見通しです。備蓄米の放出に加え、コメの流通量を増やすことで価格低下を狙うといいます。農林水産省によりますと、日本はミニマムアクセス米として、アメリカやタイなどから年間およそ77万トンのコメを無関税で輸入していて、主食用は10万トンを上限に設定しています。第一弾として3万トンの入札を6月に行います。残る7万トンも順次前倒しで入札を行う方針で、毎月行う意向を示しました。内藤さん、この辺りはどうご覧になりますか?」
内藤「多くの方が指摘していることですけれども、今回のコメの関係の動きで小泉氏を英雄扱いするような動きが出てきて、メディアでは、小泉えらい、進次郎よくやった、ばっかりなんですが、果たして本当にそうなんですか?と、いうことです。
元々、今回のコメの混乱の最大の原因は、農水省の生産見込みの誤りですよね。事実上の減反政策が続いてるようなことがあったと。それについての責任はどうするんですか?全面的に見直すと言わないで、農協にももちろん問題点は多々あるわけですが、ひたすら農協を叩いている。農業だったり、あるいは中間業者を叩くことやってるわけでしょ。小泉氏が悪質なのは、木徳神糧という卸業者さんを500%で暴利だみたいなことを言ってますけれども、もともとコメの仲買、卸しの方々は薄利多売であって、利幅が1%しかなかったのが今の市況で一種の特需景気なわけですよ。それで利益が5%に上がったのを500%の暴利だと言って民間企業を叩いているわけですよ。
これは、郵政民営化のとき彼の父親の純一郎氏が、とにかく郵政が悪党で民営化に反対する奴は抵抗勢力だと一方的に叩いたのの再来を感じるわけですよ。この“コメ”が出てきてから、減税とか吹っ飛んじゃったでしょ」
寺島「そうなんですよ」