吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【底規定の池を攻略するぞ!:第3回】
テーマは「底規定の池を攻略するぞ!」。千葉県我孫子市にある小川つり堀園の小池で竿12尺の両グルの底釣り。新発売のもちグルブレンドで好スタートを切ったものの以降はパッとせず。さて打開策はあるのか?
勢いむなしく失速
朝の早い段階から立て続けに2枚をゲットし余裕の表情を見せる吉田。
それもそうだろう。昨年は危うくオデコになりかけた(結果は2枚)のだから、今年は9時の時点で2枚。まさに上々の滑りだしだ。
やはり新エサ・もちグルの効果かな?
吉田康雄
「エサメーカーの看板を背負ってる身としてはエサです! と言い切りたいところですが、正直なんとも言えません。ただ昨年は開く素材のエサを使って失敗したと自分では思っているので、その反省が功を奏していると思いたいですね」
もちグル+わたグルだよね。確かに触った感じもいいし、わたグルがブレンドされたことで比重も軽くなってるしね。
ところがよかったのはこの時間帯だけで、その後はたまに動く程度でヒットまでは持ち込めずにいた。代わりに勢いを増してきたのが、当然ではあるが周囲の常連さんたちだ。とくに吉田の左並びで竿を振られていた方などは、吉田がアタリを出せずに苦しんでいた時間帯に何度もアワセ音を響かせていた。カラツンも多いようだが、そもそもアタらない吉田よりは何倍もマシだ。
竿は吉田同様に12尺。規定のなかで釣りをしているのだから、仕掛けなどにも特段の差はないはずだ。あるとすればハリの大きさやラインの太さだが、それとて常連さんが記者みたいな大バリを使っているとは到底思えず、いわゆるノーマルな大きさだろう。
吉田康雄
「そうなんですよ。なので仕掛け関係では、やりようがないとも言えるんですよね」
となるとやはりエサやタナってことになるか?
吉田康雄
「はい。ただ横目で見ていてもエサは両グルテンですし、トンボの位置から推察してもボクと大して変わりないようにも見受けられます」
とりえあず昼休憩
2枚目以降、これと言った決定打もなく何とか1枚を追釣して、ここでオーナーから「メシができたよー」のコールサイン。時計は11時。
事務所で昼食を取りながらこれまでの経緯をオーナーに話す。
オーナー
「アタって乗らないのはもしかしたらジャミの可能性もあるよ。とくに今日のように晴れて気温が上昇してくると、余計にジャミが動きはじめるからね」
吉田康雄
「でもいいアタリなんですよ」
オーナー
「それで常連も苦労してるんだよ」
吉田康雄
「なるほどー」
4枚目ゲットも後が続かず
約20分のインターバルのあと、釣り座に戻った吉田。ポイント休め直後の1投目は要注意とばかりに、慎重により慎重にハリ付けして打ち込む。記者もポイント休め直後なら可能性はあると、釣り座には戻らず対岸からカメラを構えていると、予想どおりアタリが出るも残念ながら空振り。しかし、次の一投で見事仕留めてこれで4枚目。
これで波に乗れるかと思われたが、以降は再び動きが減りカウントが伸びなくなってしまった。
首をかしげる吉田を尻目に、今度は対岸に座った常連3人が交互に竿を絞るようになった。エサはやはり両グルテンのようだ。
さあ、どうする吉田。後半戦をどう戦う!?
次回も「底規定の池を攻略するぞ!」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年2月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。