カラヴァッジョ「キリストの埋葬」、10月13日まで「2025年大阪・関西万博」イタリアパビリオンで公開中
「2025年 大阪・関西万博」のイタリアパビリオンでは、世界美術史に残る名作が一堂に会する特別展示を間近で堪能できる。
なかでも注目は、プロセッコDOC保護協会がスポンサーを務めるカラヴァッジョの傑作「キリストの埋葬」だろう。圧倒的な構図と光の表現を間近に見ることができ、まさに“本物”にしか宿らない迫力を体感。この展示は、閉会の10月13日まで同パビリオンで鑑賞可能だ。
パビリオン内には、紀元2世紀の大理石彫刻「ファルネーゼ・アトラス」や、レオナルド・ダ・ヴィンチの精緻な素描など、時代と国境を越えた芸術の至宝がずらりと並ぶ。2メートル超のアトラスは、天球儀を担ぐ巨人の姿に星座が刻まれ、古代の宇宙観を現代に伝える圧巻の存在感。レオナルドの素描は、その発想力と観察眼を間近で感じられる貴重な機会だ。
館内は静謐でありながらも熱気に包まれ、訪れる人々は皆、作品の前で息をのむ。現地に足を運ばなければ出会えないはずの名作がこの会場に集結し、美術ファンはもちろん、誰もが心を揺さぶられる体験を楽しめるだろう。
鑑賞のあとは、レストラン「イータリー」へ。パスタやピッツァ、リゾットなど、本場仕込みの料理が並び、チーズや生ハム、オリーヴオイルといった厳選食材がテーブルを彩る。イータリーでは、イタリア全18州の郷土料理を週替わりで提供。イタリア各地のワインと合わせれば、まるで現地を旅しているかのような気分に。アートの余韻を味わいながら、五感で“イタリア”を堪能しよう。