自然のなかでアウトドアを楽しめる「道の駅SORAIRO国上」。
いよいよゴールデンウイークがはじまります。行楽地へドライブに出かける方も多いのではないでしょうか。そんなドライブの途中で立ち寄る機会が多い「道の駅」。近年ではただ立ち寄るだけでなく、ドライブの目的地になる「観光施設」としての「道の駅」も増えてきているんです。今回紹介する「道の駅SORAIRO国上(ミチノエキソライロクガミ)」もそのひとつ。桜が満開のなか、駅長の林さんにお話を聞いてきました。
道の駅SORAIRO国上
林 美樹 Miki Hayashi
1976年五泉市生まれ。眼科医院に勤めた後に様々な飲食店を経験し、フリーランスとして広告業を立ち上げ、2024年には「道の駅SORAIRO国上」の駅長に就任する。日本酒と神社巡りが好き。
リニューアルした道の駅の、駅長を引き継ぐ。
——平日なのに、ずいぶん人が多いですね。
林さん:ありがとうございます。今日はお天気もいいし、桜もちょうど見頃ですからね。
——これからの季節はお客さんもさらに増えていくじゃないですか?
林さん:そうですね。でも、うちの施設は11月がいちばんの書き入れどきなんです。
——へぇ〜、そうなんですか。それはどうして?
林さん:すぐお隣にある彌彦神社で催される「弥彦菊まつり」や、もみじ谷の紅葉に多くの観光客が集まるんですよ。
——なるほど〜。ところで、ここって以前は「ふれあいパーク 久賀美(くがみ)」という名称でしたよね。
林さん:そうです。2022年に飲食業者の「よね蔵グループ」さんが指定管理をすることになって「道の駅SORAIRO国上」としてリニューアルオープンしたことで、前年度の2.5倍以上、売上が増えたんですよ。
——それはすごい。林さんは「道の駅SORAIRO国上」の駅長さんとして、すべてを管理しているんですよね。
林さん:一年前から駅長を引き継いだんです。前任者がとっても楽しそうにやっていたんですけど、代わってみたらめちゃめちゃ大変でした(笑)
——どうして道の駅の駅長をやってみたいと思ったんでしょう?
林さん:今までいろいろな仕事をやってきたんですけど、観光施設の運営はやったことがなかったので挑戦してみたかったんです。
——今まではどんな仕事をされてきたんですか?
林さん:眼科の医療事務からはじまって、飲食業や広告業に携わってきました。飲食業はいちばん長くて、ほとんどのジャンルを経験したんじゃないかな。店舗の立ち上げにもいくつか関わりました。
——飲食業がお好きだったんでしょうか?
林さん:以前働いていた飲食店に、カップルが喧嘩しながら入ってきたんですよ。ところがお料理を食べた途端、仲直りしちゃったんです。それを見たときに、飲食業の素晴らしさを感じましたね(笑)
訪れる人をわくわくさせる「街の顔」でありたい。
——駅長に就任してみて、どんなところが大変でしょうか?
林さん:とにかく仕事がたくさんあるんですよ。だから大変ではあるんですけど、やり甲斐は感じますね。
——どんなやり甲斐ですか?
林さん:私は全国の神社を巡ってドライブするのが趣味で、自分自身が道の駅をよく利用していたんです。ですからユーザー目線でいろいろなことを考えることができて楽しいし、やり甲斐を感じています。ただ、ここ一年はとにかく夢中で仕事をこなしてきたから、ほとんど記憶がないんです(笑)
——そんなに忙しかったんですね(笑)。ユーザー目線で大切にしていることって例えば?
林さん:道の駅っていうのは「街の顔」だと思っているんです。その土地の名産品が並んでいたり、ご当地グルメを味わうことができたりして、そこへ行けばその土地のことがわかる場所でなければならないと思っています。
——どんなところに、そうした思いが反映されているんでしょうか?
林さん:燕市にはいくつものキャンプ用品メーカーがありますので、キャンプ用品の販売コーナーを設けているんです。
——なるほど。
林さん:その他にデイキャンプはもちろん、本格的なキャンプも楽しめるキャンプフィールドをご用意しています。また手ぶらで気軽にバーベキューを楽しむこともできるんです。そこで使っているのも地元メーカーのキャンプ用品なので、使い心地をお試しいただきながら製品の良さを知っていただければと思っています。
——テラス席もあって、天気のいい日は気持ちが良さそうですね。
林さん:ですから「SORAIRO国上」という名称で、キャッチコピーは「自然と遊ぶ道の駅」になっているんです。
——他にも心掛けていることはあったりしますか?
林さん:来てくださったお客様から、わくわくしていただける施設でありたいと思っています。そのため日替わりのイベントを開催しているんです。なかでも金曜に実施している「とんかつ割引サービス」は人気があります。これからも、どんどん新しい企画にチャレンジしていきたいですね。
——これから予定している新企画があったら教えてください。
林さん:国上山に伝わる酒呑童子伝説にちなんで、鬼にまつわるグッズの販売コーナーを新設する予定なんです。すぐ裏にある「酒呑童子神社」を参拝した後に立ち寄っていただきたいですね。
——鬼グッズのコーナーがある道の駅も珍しいですね(笑)。最後に「道の駅SORAIRO国上」の駅長をやってきて嬉しかったことをお聞きしたいと思います。
林さん:今期の目標に「何かで一番になる」と掲げていたんです。そしたら「田舎暮らし」という雑誌の「道の駅特集」の人気ランキングで、全国1,230カ所のなかから10位に選ばれたんですよ。そのうえ北陸では2位、新潟で1位だったので、目標を達成することができて本当に嬉しかったです。これからも燕市や分水エリアの顔として、皆さまに愛される施設になるよう努力していきたいですね。
道の駅SORAIRO国上
燕市国上5866-1
0256-98-0770
営業時間は公式ホームページをご確認ください。
不定休