「中継でいいや」と思っていた新潟県民が、生まれて初めて『長岡花火』を見に行った話
「長岡まつり大花火大会」。新潟県長岡市で毎年8月2日と3日に開催され、「長岡花火」の名前でも知られる大きな花火大会だ。
日本三大花火の1つにも数えられており、名前を聞いたことがある方も多いかと思う。
実は筆者、新潟県民でありながら長岡花火を実際に見に行ったのは去年2024年が初めて。
それまでは「人混みが凄そうだし、テレビの中継を見ていればいいや」と思っていたのだが……実際に会場で見る長岡花火は、中継とは全然違っていた。
・圧巻だった
きっかけは、父が知り合いから長岡花火のチケットを複数枚譲り受けたこと。
せっかくチケットがあるなら「1回は見に行ってみよう」と思って同行させてもらうことにした。
長岡花火は、長岡空襲で犠牲になった方への慰霊・復興・平和への祈りがきっかけで始まった花火大会だ。
そのため毎年プログラムのいちばん最初に「白菊」という菊の花のような花火が打ち上げられるそう。
事前に長岡花火について調べていた時にこの花火の意味を知った筆者は、少ししんみりした気持ちになったのだが……
そこから賑やかな音楽と一緒に、怒涛のスターマイン祭りが始まって圧倒された。温度差……!!
長岡花火では、なんとプログラムのほとんどがスターマインで構成されている。世界で2番目に大きい「正三尺玉」ですら3連発されるという豪華っぷりだ。
ちなみにこの正三尺玉を打ち上げるのは、当サイトでも何度かご紹介している新潟県のローカルスーパー「原信」である。
打ち上げ直前のアナウンスで、県民ならほぼ確実に聞いたことがあるであろう「原信ナルス♪」という音が流れて笑ってしまった。だから正三尺玉パイを作ってたんだ……
単発の花火はスターマインとスターマインの合間に、特にアナウンスなどもなくさらっと打ち上げられていた。
そして2004年の新潟県中越地震からの復興を祈願した「復興祈願花火 フェニックス」は、やはり圧巻だった。
平原綾香さんの歌う曲『Jupiter』に合わせて大きな花火が次々に打ち上げられていく様子は、本当に幻想的で見入ってしまった。
「花火が視界に入りきらない」という体験をしたのは、生まれて初めてだった。あれは実際に会場に見に行かないと味わえない景色だと思う。
確かに人混みは半端じゃなかったし、打ち上げ開始まで待っている時間は暑かったし、かなり体力を持っていかれた。
それでも、心の底から「会場に見に行ってよかった」と思った。
・今年も行きます
これは毎年のようにチケットが大人気になるのも分かる。噂に違わず、いちど見たら忘れられない思い出になること間違いなしの花火大会だった。
かく言う筆者もあの景色をもう一度見たくなってしまい、今年は友人や家族を誘って自力でチケットを確保した。
今年も綺麗な花火を見られると思うと、今からとっても楽しみだ。
もしこの記事を読んでくださっている方の中に、チケットをお持ちで長岡花火を会場へ見に来られる方がいたら、どうぞお気をつけて新潟までお越しください。一緒に長岡花火を楽しみましょう!!
残念ながらチケットをお持ちでない方は、雑踏事故防止のためにYouTubeのライブ中継などで楽しむことも長岡花火の応援になります!!
参考リンク:「長岡花火」公式ウェブサイト、長岡花火公式YouTubeチャンネル
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.