“困窮者に配るお米が足りない” JU新潟がフードバンクにいがたへ50万円寄付
(左から)JU新潟からの寄付金目録を渡す恩田浩行氏(新潟L・Bクラブ会長)と、フードバンクにいがたの斎藤信夫代表
新潟県中古自動車販売商工組合(JU新潟)は2月21日、フードバンクにいがたに50万円を寄付した。寄付金は生活困窮者支援のための食料購入や運営費用に充てられる。
JU新潟は2015年からフードバンクにいがたへの支援を継続。これまでに食品運搬用車両の寄贈や食品・現金の提供を実施してきた。今回の寄付も、オートオークションの収益を活用した社会貢献活動の一環として実現した。
贈呈式は新潟市南区のJU新潟オークション会場で開かれ、同組合の恩田浩行氏(新潟L・Bクラブ会長)が目録を贈呈。フードバンクにいがた代表の斎藤信夫氏は「食料価格の高騰が続く中、支援の継続が厳しくなっている。今回の寄付は大変ありがたい」と述べた。
JU新潟はオートオークションの出品・落札1台につき100円を積み立て、年4回、収益の一部を寄付している。この仕組みを通じ、フードバンクのほか、子ども食堂や児童養護施設、交通安全協会などへの支援を展開。県内大学の学生支援や新潟市の福祉施設への寄付なども手掛け、地域の支援ネットワーク強化に貢献している。
カーオークションの収益の一部を積み立てた寄付金50万円を贈呈
フードバンクにいがたは現在、月1200世帯に食料を提供している。近年、米の収量不足の影響などの影響で寄付が減少し、2023年7月には設立以来初めて米を購入した。新潟県内では従来、米の寄付が安定していたものの、近年は必要量の確保が困難になっているという。斎藤氏は「地域の支えが活動の継続につながる」と強調する。
恩田氏は「支援を必要とする声に柔軟に対応していきたい」と今後の継続支援を表明。フードバンクにいがたも支援の輪を広げ、生活困窮者支援の強化を目指すとしている。
JU新潟の取り組みは持続可能な支援活動のモデルケースとなっており、地域社会の支え合いを促進している。この活動を通じて、地域の課題解決に向けた支援の輪がさらに広がることが期待される。