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堤防カワハギ釣りで【16種類のエサを試してみた】一番釣れるエサは何?

TSURINEWS

堤防でカワハギ手中(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

人よりも釣果をあげたいと思うのは釣り人の性。ましてや、エサ盗り名人と呼ばれるカワハギを沢山釣ることが出来たならば、きっと周囲のアングラーから羨望の目で見られること間違いなしだろう。その為には、人とは違うエサを使って……と考えがちだが、現実はそれほど甘くない。今回は、著者がカワハギ釣りで試してみたエサと、その結果を報告したい。

カワハギの食性を知る

著者は以前の記事で、「雑食性のため、多毛類、エビやカニ等の甲殻類、二枚貝、魚の切り身、イカ・ウニ、果てはクラゲすらも食べる」と書いた。そう、カワハギは好奇心旺盛な上に雑食性なので、本当に何でも食べに来るのだ。釣りで使用される「エサと呼べるものなら大体食ってくる」と考えてもいいだろう。

この口に掛かりやすいエサとは……!?(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

とはいえ、やはりエサを盗るのが上手い為、「よく食うエサ」と「針掛かりが良いエサ」というのが最大の焦点になる。ではどんなエサなら掛かりやすいのか……と考えた著者は、これまで実に多くのエサを試してきたので、紹介していきたい。

多毛類系

釣りエサで使用できる多毛類は、実に様々な種類がいる。実際に試してみたものを紹介したい。

イシゴカイ

最も手軽に入手でき、かつ安価。こちらの長所は針のサイズに合わせて使用できる点だ。エサ持ちも比較的よく針掛かりもしやすいが、どうしても小さく付けるためか集魚効果が低く、魚影が薄い場所だと辛かった。とはいえ外れにくいエサなので、キャストする「投げカワハギ」なら使い勝手は良いと言えるだろう。

青虫

こちらも安価で手軽に入手できる。が、イシゴカイに比べると針の軸に対して身が太い為、サイドから食いちぎられることが多かった。可もなく不可もなくといった印象だ。

本虫(マムシ)

イワイソメや本虫、マムシという名で販売されているイソメの仲間。カレイ狙いの特攻餌でもあるが、なんといっても価格が高い。身が固めな上に匂いが強く、集魚効果も期待できるので、使用できると間違いなく効果はある。だがフトコロは確実に痛むだろう……。

チロリ

キス釣りに抜群の効果を発揮するという名目で、一昔前はよく売られていた。こちらは集魚効果が高いものの値段が高い上に、近年は取り扱う店が減り入手し辛くなった印象だ。しかもポロポロ千切れて扱いにくい。最近はめっきり使わなくなった。

甲殻類系

続いては、カワハギが普段食べていると予想される甲殻類だ。

シラサエビ

万能エサと呼ばれるだけあり、食いつきは抜群……なのだが、カワハギ釣りでは小さめの針を使用する事もあり、あっという間に盗られてしまう。特に頭部だけ齧られてしまう事が多いが、針への刺し方さえ工夫すれば良いエサと言える。ただ、エビブクで活かす、重たいエビブクを釣り場まで運ぶ……といった手間を考えると、悩ましいところだ。

ブツエビ

瀬戸内海でメバルの攻餌として知られるブツエビも試してみた。サイズが小さめのエビなのでカワハギ釣りの針ともベストマッチなのだが、小さくて目立ちにくいからか、集魚効果はシラサエビよりも低い。なにより痛いのは釣具店で取り扱うのは11月頃からという点だ。9・10月のカワハギ最盛期は入手できない、シラサエビと同様「エビブクどうするの?問題」があるなど、課題は多い。

ブツエビはやはりメバルに使いたい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

カニ

チヌ釣りに使用するような小さなカニも、磯場で捕獲して使用してみた事がある。突っ突きにはくるものの、やはりサイズが大きすぎたのか、カワハギがフッキングすることは無かった。代わりにコブダイは釣れたが……。

コブダイはよく釣れるゲスト(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

オキアミ/サシアミ

釣具店で手軽に入手できるエサと言えば、真っ先に思い浮かぶのがオキアミやサシアミ。安価で針付けもしやすく、集魚効果も抜群……なのだが、如何せん柔らかいせいか、エサもちが非常に悪い。とはいえアタリは他魚を含めて多く出るので、針軸一杯にセットする等、付け方さえ工夫すれば一軍で使えるレベルのエサと言える。

貝類

カワハギが好むエサとして一番有名と言っても過言ではないのが二枚貝の仲間。ある程度予想はつくかもしれないが、検証結果を報告したい。

生アサリ

言わずもがな、「カワハギが狂う」と表現できるほど、他のエサとは一線を画す食い付きだ。著者はそのままだと使用し辛いので、アミノ酸配合の塩〆にしたアサリを愛用している。

塩〆アサリは最高のエサ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

ボイルアサリ

スーパーで売っている物を使用してみたのだが、こちらは生とは違い身が固くなりすぎているためか、食いが悪かった。ただ、塩で〆て水分を抜いたものは普通に使える印象だ。

イガイのむき身

チヌ(クロダイ)釣りで有名なエサであるイガイ(ムール貝)。昔、漁師さんに声をかけて許可を取り、ロープに引っ付いていたイガイを分けてもらい使用したことがあるのだが、むき身にすれば普通に食ってきた。とはいえ場所によっては漁業権の問題があったり、釣具店で購入すると量の割に高価な為、管理面も併せて「わざわざ使用するほどでもない」というのが正直な感想だ。

カキのむき身

自身が食べる用に購入した物の残りを、「ものは試し」と使用してみた事がある。だが、大変針に刺しにくい上にすぐ盗られてしまい、正直使い物にならなかった。だが、アタリの数は大変多かったことを記しておきたい。

カキはこうするのが正しい(笑)(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

その他

他にも、釣具店で扱っているエサは一通り試してみたので、その内容を紹介しよう。

魚の切り身

こちらはサバ、キビナゴを使用してみた。確かに突っ突きには来るのだが、やはり食い千切りやすいこともありフッキングには至らなかった。代わりにガシラ(カサゴ)が沢山釣れたのはご愛敬……。

やっぱりキミが釣れるよね……。(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

練りエサ

海上釣り堀で使用されるマダイ用のダンゴと、チヌ用の練りエサ、果てはヘラブナ釣り用の練りエサも試してみた。結果は全て食いに来るし、何ならチヌ用の練りエサは大変良い反応だった。だがやはり「バクッ!」と食うことが無いので小さく食い千切ってしまい、予想通りフッキングには至らなかった。

イカ短

根魚狙いのイカ短冊を小さくカットして使用してみると、一応反応は示してくれる。だが同時に使用していたオキアミやイソメに食いが集中し、イカは最後に少しだけ齧りにくるだけ……といった感じだった。この反応を見ていると、わざわざ使うメリットは少ないように感じる。

クラゲ

カワハギがクラゲを突っ突く様子をテレビで見た中学生の著者は、「ひょっとして釣れるかも!?」と思い、現地でプカプカしていたクラゲをタモで掬い、使用しようとしたのだが……。そもそも素手で触れると危険な上、身がプヨプヨしていて上手く針に刺せず、アタリも出ず……。現実を思い知ることになった

結論:カワハギ釣りにはメジャーな餌を

こうして改めて振り返ってみると、著者は実に様々なエサを試していたようだ。その中でも圧倒的な釣れ具合だったのは、やはり最高のエサと名高いアサリ。それ以外で言えば、オキアミ、多毛類(虫エサ)、シラサエビ……といった順になる。どれも釣具店で手軽に入手でき、比較的安価なのがありがたい。詰まるところ、「変わったエサで爆釣するなら、とっくに広まっていてもおかしくない」という事だ。やはり爆釣への近道は無く、日々自分自身の腕を磨いていくしかないという事だろう。カワハギファンの皆様、是非頑張っていこうではありませんか!

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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