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日本の地下鉄で初、東京メトロが丸ノ内線全線に導入したシステムとは

鉄道チャンネル

東京メトロは2024年12月7日(土)、丸ノ内線の全線(池袋~荻窪間24.2km、中野坂上~方南町間3.2km。計27.4km)で無線式列車制御システム(CBTC)を導入・使用開始しました。同社によれば、CBTCシステムの導入は日本の地下鉄で初めてとのことです。

CBTCは「Communications-Based Train Control System」の略語。列車の安全・安定運行を制御するために無線通信技術を利用する信号保安システムです。

鉄道の運行においては、列車同士が衝突しないように十分な安全距離を取る必要があります。そこで、従来は「ABCDの4つの区間に分け、先行列車がCにいる場合は後続列車はAの区間内にとどまる。先行列車がCからDへ移動すれば後続列車もAからBへ進むことができる」といった方法で車間距離を確保していました。

CBTCでは地上装置が先行列車の位置などから後続列車が走行可能な位置を算出し、無線を介して後続列車に伝達。後続列車は自ら走行可能な速度を計算し、先行列車との十分な安全距離を確保しながら運行を制御します。従来のやり方では列車同士の間隔が開き過ぎてしまうこともありますが、CBTCなら後続列車は先行列車が進んだ分の距離を進むことができるため、高い遅延回復効果が見込めます。

軌道回路などの地上設備を簡素化できるのもCBTCのメリット。保守作業の効率化や輸送障害の削減などにも寄与します。

【画像】CBTCシステムのイメージ

システム概要
高い遅延回復効果について(固定閉そくから移動閉そくへの変更)

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