<更年期は最強!?>可愛らしい妻がイライラ妻に激変!当たり散らされる毎日がツライ【まんが】
僕(ユズル)と妻のアミカはともに40代で、結婚して9年目。普段どんなに仲がいい夫婦でも、結婚生活を長く続けていれば互いに不満を持ったりイライラしたりすることはあるはず。夫婦で小さな衝突を繰り返しながら、話し合って解決したり妥協点を見つけたりするものではないだろうか。しかしアミカのイライラが最近ひどいのは、どうやら別の理由があるよう。ある程度は仕方がないと受けとめていたけれど、先日どうしても受け入れられないことが起こってしまった。
そのときは深く気にしていなかったが、次第に怒りっぽくなっていき、今ではこれがいつものアミカだ。それなのに、こんなに様子が変わっても病院へ行こうとする気配すらない。同僚に相談するも、「更年期を認めたくはないけれど大変、ってことなんだろきっと! まあ労わってやれよ」なんて他人事のように言われてしまった。
言い返したらそれ以上の言葉が返ってくる。僕は心底ウンザリしながら黙って水筒を洗った。こんな状況でも毎日耐えないといけないのだろうか。最近は、耐えたところで夫婦仲が戻る日がくるとも思えなくなってきた。いつしかアミカと僕は必要なこと以外話さなくなってしまった。
結婚した当初はとても可愛らしい女性だったアミカ。家事や育児に協力する僕に対して、いつも笑顔で「ありがとう」と言ってくれたものだ。 しかしここ最近になって、アミカの態度が激変。どうやら本人曰く“プレ更年期”なるもののようだが、いつも僕に怒ってくる。不調な日々を過ごしているのだからどうにかしてやりたいとは思うものの、毎日のように暴言を吐かれたらそんな気持ちも失せてしまう。 そんなある日、アミカから「離婚したい」との提案が。正直これは渡りに船、まずは話を聞いてみることにした。
「親権だけは譲れない!」子どもたちが選んだのは……パパ?ママ?
この際だからと、僕は今までアミカに対して感じていたことを正直に話した。アミカは、僕の返事に少し驚いた様子だった。
子どもは2人いるから、1人ずつ……という手もあっただろう。しかし僕はなんとしても譲れなかった。もし子どもがアミカのほうについていったら、アミカのイライラが子どもに向かうかもしれない。そうなる事態はどうしても避けたかった。
いやな予感がした僕は、全力でその提案を拒否した。しかし「うるさい!」と、また大きな声を出すアミカ。思わず「そういうところだよ……」と言いたくなった。しかしその声に僕より先に反応したのは子どもたちだった。驚いて隣の部屋からリビングに来てしまったのだ。
アミカの提案を受けて、僕たちは結婚生活に幕を下ろすことになった。 離婚に向けていろいろなことがスムーズに決まっていくなか、最後まで決まらなかったのは親権のこと。どちらも「自分が子どもをひきとりたい」という気持ちは一緒だった。しかしアミカの怒鳴り声に耐えられなかった僕としては、子どもをそんな環境に置いていくことはできない。 結局子どもたち自身の意向により、2人とも僕がひきとるかたちになった。これからは3人で前向きに生きていこうと思う。
【妻の気持ち】ホルモンの影響だから!受け止めるのが夫の役割よね?
私はアミカ。結婚生活を長く続けていると、どうしてもお互いに不満が出てきてしまうことってありますよね。相手のちょっとした言動にイライラしてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。女性はホルモンバランスによって精神的な揺らぎが出てくることもありますし……実は私もここ最近、その揺らぎからなのか、夫に対して優しくできないんです。ときには大声で罵倒してしまうことも。こんな状況って、世間ではよくあることだと思っていたのですが……。
体調のせいでしょうか。今日はとくにユズルのちょっとしたミスを許すことができません。それどころか注意しているうちに、「本当に迷惑な人」とまで思えてきてしまいました。
私だって好きで怒鳴っているわけではないのです。そんな妻を受け止めるのが"プレ更年期"の妻をもつ夫の役割なのですから、ユズルもきっとわかってくれているのでしょう。
ユズルが私に触れた瞬間、思い切りその手を振り払ってしまいました。さすがにユズルもショックな顔をしていましたが、私はそっぽを向いて寝てしまいました。それから、ユズルが家のほとんどのことをやってくれるにつれて私にも余裕ができ、私たちがレスとなっていたことに気付きます。
自分のイライラを止められない私。きっとこれが"プレ更年期"というものなのでしょう。決して自分自身のせいではないのですから仕方がありません。怒鳴りたくて怒鳴ってるわけではないし、むしろ私だってある意味では被害者なのです。 ユズルのちょっとしたミスが目についてしまうのも、それにイライラして怒ってしまうのも、本当はやめたいことなのです。しかし自分を止めることができません。 むしゃくしゃした毎日に嫌気がさした私は、思いきって夫に離婚を申し出ました。
ヤバい……私、訴えられる!?離婚は取り下げなきゃ!
私は両親に事情を説明しました。“プレ更年期”で毎日がイライラすること、どうしてもユズルのちょっとしたミスが気になってしまうことなどです。
その言葉にハッとしました。離婚をするとなると、これからは私も働かないといけません。しかしこうして言われるまで実感がなく、就職先なんてまったく考えていませんでした。
私は家に帰るなり、ユズルに「子どもには両親が揃っていたほうがいい」と主張しました。しかし当然ながらとってつけたような主張は受け入れてもらえず、私はまたもや怒鳴ってしまいました。ユズルはどこか冷めた目で私を見ています。
両親から離婚後の生活について指摘され、私は大慌て! すぐにユズルに離婚の取り消しを提案しましたが、当然ながらユズルがそれを受け入れることはありませんでした。カッとなった私はまたもや大声を出してしまったのです。 離婚を知った子どもたちは2人とも、「パパと一緒に暮らしたい」と言いだす展開に。私はショックで大声を出す気力もありませんでした。 今ではひとり、実家で肩身の狭い思いをしながらアルバイトをこなす毎日です。幸せだった日々を想いながら……。