『ファンタスティック・フォー』『ミッション・インポッシブル』『ジュラシック・ワールド』など予告編、スーパーボウルで初公開へ
アメリカ最大のスポーツイベント「スーパーボウル」の開催が今年も近づいてきた。本国では1億人以上が視聴するスーパーボウルは、すなわち“アメリカで最も観られるテレビ番組”。ハリウッドの大手スタジオ各社も、大作映画のプロモーションにふさわしいタイミングとして捉えている。
2024年は『&ウルヴァリン』と『ウィキッド ふたりの魔女』の映像が初公開されて大きな話題を呼び、2作ともに一年間を代表する大ヒット作となった。巨額を投じてスーパーボウルでスポット映像を放送することは、いまや大ヒットのカギを握る一大要素と言える。
米によると、今年、ディズニーはより『サンダーボルツ*』の新映像と、『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』の初映像を公開予定。劇場公開間近のより、夏の話題作に照準をあわせる狙いとみられる。また、ディズニーの実写部門からは実写版『リロ&スティッチ』の、ピクサーからは新作映画『星つなぎのエリオ』の新映像が登場するという。
パラマウント・ピクチャーズの目玉は、トム・クルーズ主演『ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング』の新映像。そのほか、「ザ・ボーイズ」(2019-)のジャック・クエイド主演のアクション・スリラー映画『Novocaine(原題)』や、リアーナが声優を務める『スマーフ』のリブート版『Smurfs(原題)』も登場予定だ。
ユニバーサル・ピクチャーズは、人気シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』の初映像をいよいよ解禁予定。さらに、実写版『ヒックとドラゴン』や、ブラムハウス製作『M3GAN ミーガン』の続編映画『M3GAN 2.0(原題)』からも新映像が到着する。
ただしユニバーサルは、昨年のスーパーボウルで大きな注目を集めた『ウィキッド』の後編『ウィキッド:フォー・グッド(原題)』の予告編はまだ公開しない見通し。同作は米国でも秋公開予定とあって、よりふさわしいタイミングを探っているのだろう。
なお、スーパーボウルの生中継・生配信で30秒のスポット映像を放映するには、なんと750万~800万ドルもの広告料が必要になる。大作映画の広報・宣伝費をざっくり1億ドル程度と見た場合、その約13分の1をスーパーボウルに使用するのだ。そのためもあるだろう、ワーナー・ブラザースや、Apple、Amazon/MGM、ライオンズゲートは不参加の予定と報じられている。ソニー・ピクチャーズの計画は明らかになっていない。
もっともスーパーボウルといえば、映画に無関係な企業CMを含め、予想外のサプライズが飛び出すのもお楽しみのひとつ。今年はどんな映像が飛び出すか、2025年2月9日(現地時間)の開催を楽しみにしておこう。
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