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「アガサ・オール・アロング」完全予習記事 ─ 「ワンダヴィジョン」おさらい、これを読めばOK

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マーベル待望の最新シリーズ「アガサ・オール・アロング」が、いよいよ2024年9月19日より配信開始だ。人気ドラマ「ワンダヴィジョン」に登場した魔女アガサ・ハークネスを描く、ハロウィンの秋にピッタリの新作だ。

2021年に登場した「ワンダヴィジョン」から早くも3年半が経っているだけあって、「アガサって、どんなキャラクターだっけ?」「『ワンダヴィジョン』で何が描かれたんだっけ?」と、うろ覚えになってしまった方も多いだろう。

そこで今回は、配信開始になったばかりの旬の新作「アガサ・オール・アロング」を「誰でも」「今すぐ」見始めてもらえるよう、「ワンダヴィジョン」でのアガサをわかりやすくおさらい。さらに、ドラマの見どころや注目ポイントもご紹介する。

一度この記事を通読しておけば、「アガサ・オール・アロング」が120パーセント楽しめる。さあ、魔女たちの魅惑の世界に、一緒に飛び込もう!

アガサって何者?「ワンダヴィジョン」での“暗躍”まとめ

ドラマ「ワンダヴィジョン」(2021)の内容に触れています。

『ワンダヴィジョン』 で配信中 (c) 2021 Marvel

「ワンダヴィジョン」では、ウエストビュー郊外の街に引っ越してきた新婚さん、ワンダ・マキシモフとヴィジョンの新しい生活が描かれた。往年のシットコム番組のような世界の中でポップでオシャレな生活を送るワンダとヴィジョン。アガサは、そんな二人の“詮索好きの隣人”アグネスとして登場。ワンダ家のパーティーの準備を手伝ってくれたり、町のクラブ活動に案内してくれたり、突然誕生して成長するワンダとヴィジョンの子育てに力を貸してくれたりと、何かと世話を焼いてくれる友人だ。

『ワンダヴィジョン』 ディズニープラスで配信中 (c) 2021 Marvel

しかし、ところどころで何やら怪しい仕草も見せていたアグネス。やがて、この街での一見幸せな生活は、全て『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』で愛するヴィジョンを失った事実を受け入れられないワンダが、強力な魔術を用いて作り上げた幻覚であることが徐々に明らかになっていく。第7話「第4の壁を破って」では、ついにアグネスはアガサ・ハークネスという名の魔女としての正体を明かし、これまで起こった不思議な出来事は「全てアガサの仕業(アガサ・オール・アロング)」だったことが判明する。

© 2024 MARVEL

© 2024 MARVEL

第8話「前回までは」では、アガサの重要な過去が描かれる。彼女の真の姿とは、時代を超えて存在し続ける強力な魔女だったのだ。1693年のマサチューセッツ州セイラムで、アガサは彼女の母エヴァノラ率いる魔女団によって捕らえられ、魔女裁判にかけられていた。仲間を裏切って知識を盗み、密かに黒魔術を使用していたという容疑で処刑されようという場面だ。しかしアガサは逆に彼女は魔女たちの生気を奪い取り、極めて強力な存在となっていた。

実はアガサ、ワンダが街の隅々にまで魔法をかけ、すべての住民を彼女の思うように操縦する力を脅威と見ており、彼女に接近して様子を伺っていたのだ。アガサはルーン魔術による防御の呪文によって魔力を封じた地下室にワンダを誘い込み、彼女の並外れた力の秘密を暴き出す。アガサ曰く、ワンダは無から有を創造する力「カオス・マジック」を持つ、伝説の魔女“スカーレット・ウィッチ”なのだという。

『ワンダヴィジョン』 ディズニープラスで配信中 (c) 2021 Marvel

第9話「シリーズ最終話」では、ついにワンダとアガサが魔術による直接対決。アガサの狙いは、ワンダの力を奪って自分のものとすることだ。ウエストビューの街そのものにワンダが張った強力な結界“ヘックス”の中で、魔術攻防を展開するふたりの魔女。「問題は力ではなく知識なの」と語るアガサは、これまで何百年も生きてきた知恵と経験で優っている。ワンダは観念したようにして、己の力を手放すように魔力のエネルギーをアガサに向かって撃つ。数発をアガサに命中させ、数発は外して“ヘックス”の壁にぶつける。

やがて、ワンダの力を全て吸い尽くしてしまったアガサ。これで最強の魔女になれたと高笑いするアガサだが、どういうわけだが、彼女の魔力が不能になっているではないか。実はワンダ、攻撃を外すフリをして“ヘックス”の壁にルーン文字を刻み、アガサの力を封じていたのだ。

自分が技術を教えたことがアダとなり、アガサはかつて魔女団たちに行なってきたように、今度は自分の魔力をすっかりワンダに奪い去られてしまった。ワンダが“スカーレット・ウィッチ”と化した一方、アガサはウエストビューの“詮索好きな隣人”というペルソナの中に閉じ込められてしまう。こうしてアガサは、かつて自身が強欲で強力な魔女だったという事実を忘れ、街の一般人と化してしまうのだった……。

「アガサ・オール・アロング」どんな物語?

新ドラマ「アガサ・オール・アロング」は、そんなアガサの“その後”を描く物語だ。予告編映像を見ると、どうやらアガサは刑事となり、はじめは「トゥルー・ディテクティブ」風の捜査劇を展開する模様。

彼女の前に現れるのは、謎めいた女。「あの魔女は消えた。あなたを呪縛してね」と話しているが、これは「ワンダヴィジョン」最終話の展開のことだ。女が「抜け出して」と唱えると、なんとアガサに魔女の記憶が戻ったではないか!

© 2024 MARVEL.

© 2024 MARVEL.

しかし、魔力はワンダに奪い去られたままとなっており、今のアガサは全くの無力。再び強力な魔女として返り咲くという野望に燃えるアガサは、伝説の試練「魔女の道」に挑むことに。生きて道の果てまで進むことができれば、望みが叶うという。5人の魔女を集めて魔女の道を突き進むアガサだが、予告編では「他の魔女はただの道連れ」と囁く一幕も。また我々は、アガサに騙されてしまうのか?

© 2024 MARVEL.

© 2024 MARVEL.

「アガサ・オール・アロング」は「ワンダヴィジョン」と同じくジャック・シェイファーがヘッドライターとして執筆した物語。MCUドラマ第1弾となった「ワンダヴィジョン」といえば、謎の真相が徐々に明らかになっていき、エピソードを追うごとにスケールが広がっていくという、ドラマシリーズの特性を活かした巧みな構成となっていた。「アガサ・オール・アロング」でも、「魔女の道」の試練がどんどん進むにつれ、アガサの本当の企みがじわじわと姿を表すような、見逃し厳禁のシリーズになっていそうだ。

© 2024 MARVEL.

© 2024 MARVEL.

さらに各話のエピソード監督には、大ヒット作「ウェンズデー」のガンディア・モンテーロや、人気ドラマ「ザ・ボーイズ」のスピンオフ「ジェン・ブイ」のレイチェル・ゴールドバーグも参加。さらには、『アナと雪の女王』の名曲「レット・イット・ゴー」や、『リメンバー・ミー』の主題歌の作詞・作曲で知られるクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスが本作に新たな曲を書き下ろしたとも言われている。ハリウッドの最前線で活躍するトップ・クリエイターたちが大集結しているのだ。

アガサのカオスな魅力、あなたも騙される?

「ワンダヴィジョン」では事実上のヴィランとなった、挑発と裏切りが大好きなアガサ。そんな彼女が異例の単独ドラマ化を果たすことができた理由は、彼女にもっと探求すべき魅力があるからだろう。魔女としての権力に取り憑かれ、嫉妬深く、自分の目的のためなら手段を選ばない狡猾なアガサだが、「ワンダヴィジョン」では彼女なりの正義が見え隠れしているところが興味深かった。

例えば、ウェストビューの町民全員を思うがままに操作して、自分の望み通りの世界を作り出すというワンダの行いは倫理的にはアウトなものであるわけだが、「ワンダヴィジョン」最終話でアガサは町民の解放を促している。さらに第8話では、ワンダの悲しい過去を知ってホロリと涙する一幕も。アガサは強欲で傲慢なトリックスターだが、きっと人間臭い魅力もあるのではないか。「ワンダヴィジョン」ではあまり描かれなかった彼女の側面が、「アガサ・オール・アロング」でじっくり掘り下げられそうだ。

© 2024 MARVEL.

© 2024 MARVEL.

そして本作の最大の特徴といえば、魅力的な魔女たちがたくさん登場する、秋の夜長にピッタリなダークな世界観の作品であること。製作・脚本のシェイファーによれば、ドラマは『オズの魔法使い』『イーストウィックの魔女たち』『サスペリア』といった作品や、実際の魔女裁判の歴史から影響を受けているそう。

このドラマは9月19日に初回2話が配信された後、ハロウィンを跨いで11月7日まで全9話が毎週木曜日に配信される。ハロウィンへのカウントダウンを楽しみながら毎週のお楽しみとするも良し、イッキ見するも良し。今年は「アガサ・オール・アロング」で深まる秋を堪能しよう。

© 2024 MARVEL.

© 2024 MARVEL.

ちなみに、アガサはコミックでスカーレット・ウィッチの“師匠”として描かれているのだが、実は初登場は『ファンタスティック・フォー』誌。メンバーであるリチャーズ夫妻の息子フランクリンの乳母としてデビューしており、「ワンダヴィジョン」でトミーとビリーの子守りをしていたのは、この設定を引き継ぐものと言える。

『ファンタスティック・フォー』といえば2025年に新作映画が公開予定で、これよりMCUに合流する。もしかすると今後の作品で、原作コミックを再現するようにアガサとファンタスティック・フォーが家族ぐるみの付き合いになることがあるかもしれない?

さて、ここまでお読みいただいたのなら、あなたはもう「アガサ・オール・アロング」を今すぐ視聴したくなる魔法にかかってしまったも同然。下のリンクから、今すぐ本編を再生しよう。

(c) 2024 Marvel

(c) 2024 Marvel

観る者全てが騙される?マーベル史上最も“カオス”なシリーズ「アガサ・オール・アロング」は、ディズニープラスで2024年9月19日(木)より独占配信。初回2話。

Supported by ウォルト・ディズニー・ジャパン
参考:

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