旭区 四季めぐり号 ICカード用いて実験 割引で乗車可能に
旭区の四季美台地区などを走るコミュニティバス「四季めぐり号」で、1月10日(金)から3月31日(月)まで、回数券の簡易ICカード化の実証実験が行われる。
回数券ICカードは、11回分を3000円で販売。現在紙の回数券を販売しているが、同価格で10回分なので、安く利用できるようになる。バス運転手に申し出ることで購入可能だ。
横浜市では、駅やバス停から離れた「公共交通圏域外」を減らすべく、地域交通の充実を図る取り組みを進めている。そのために、データを用いて地域交通の運行改善や効果検証を行いたい考えがあった。
このような状況で、横浜市による公民連携の仕組みである「共創フロント」を通じて、民間企業がICカードでの実証実験を提案。2013年から本格運行しており、実績のある四季めぐり号が選ばれた形だ。
紙の回数券で把握できるのは便ごとの乗車人数。回数券ICカードでは「どこで乗り、どこで降りているのか」ということが把握できる。横浜市都市整備局都市交通課の担当者は「今回の実験では個人属性がわからないという課題もある。手法については、今後検討していきたい」と話す。
実験に関する問合せは同課【電話】045・671・3800。