来年夏にリニューアル!休館中の神戸『UCCコーヒー博物館』でその奥深さや歴史を学んできました 神戸市
今回記者が訪れたのは、神戸市・ポートアイランドにある『UCCコーヒー博物館』(神戸市中央区)。2020年より休館していましたが、来年夏にリニューアルオープンすることが決定しました!今回はリニューアル前の施設を見せていただく機会があったのでご紹介します。
休館中ですが、5月3日に開催されるイベント時にはリニューアル前最後の施設展示を楽しめるそう。コーヒーに関する展示の数々をぜひ生で見て楽しんでみてください♡
ポートライナー「南公園駅」からすぐの場所にある同館は、1987年10月1日(コーヒーの日)に開館。初めて知ったのですが、建物はコーヒー文化に影響を与えたイスラム教の「モスク」をモチーフにしているそうです。
展示は2階からスタート。小さなコーヒーの苗が出迎えてくれる「起源」エリアでは、その歴史を紹介しています。
続いて「栽培」エリアでは、コーヒー農園の1年をパネル展示。苗を植えてから収穫、カットバックされるまでを紹介しています。展示によると1本の木からとれるコーヒー豆は、種類にもよりますがわずか400g・約40杯分なのだそうです(大事に飲まなきゃ!)
「鑑定」エリアでは世界最大のコーヒー生産国・ブラジルにスポットを当て、生豆が輸出されるまでの過程を紹介。壁一面に麻袋が飾られているのですが、これがかわいくて見ごたえ抜群でした。
記者が一番興味深かったのは次の「焙煎」エリア。壁一面に展示されているのは、焙煎時間の長さが違うコーヒー豆たちです!浅煎りや深煎りなどと表現されますが、そこにはかなりの幅があることが分かります。
例えばこちらの「ライトロースト」。写真のコーヒーはコンソメスープのような色合いで、何も知らずにこれが出てきたらコーヒーだと思わずに飲んでしまうと思います。
対してこちらの「イタリアンロースト」は真っ黒!かなり苦そうです。こうして目で違いを見るとその奥深さを改めて感じられました。
このエリアでは他にも焙煎機のデモンストレーションや、焙煎中にコーヒーが焦げて細胞が崩れるパチパチとした音を楽しむことができますよ。
展示はさらに様々な抽出器具が展示されている「抽出」エリア、一番最後の「文化」エリアへと続きます。
「文化」エリアにはコーヒーを飲むのに不可欠なコーヒーカップがズラリ♡色んなカップがあって、同じコーヒーでも味わいが違って感じられそうです。
中でも見てほしいユニークなカップがこちら!特定の方に向けたものなのですが、何かわかりますか?
…正解は「ひげのある人用」でした!飲み口が小さくなっていて、コーヒーがひげにつかない形になっているのです。自分にひげが生えていたとして、喫茶店でこのカップが出てきたら微笑んでしまいそう♪
現在の展示は「コーヒーが人々の手に渡るまでの流れ」を多岐にわたって紹介するものになっていましたが、リニューアル後にはさらに「コーヒーの可能性や文化」を学べる展示も増えるそう。そのほか体験エリアも設けられる予定とのことなので、期待が高まりますね♡
場所
UCCコーヒー博物館
(神戸市中央区港島中町6-6-2)