茅ヶ崎市消防 電動車事故に備え講習会 メーカー招き構造など学ぶ
電気自動車などの事故を想定した講習会が17日、茅ヶ崎市消防署で開催された。市消防の依頼を受けて神奈川トヨタ自動車=横浜市=が毎年実施。同社のサービス技術部の7人が講師となり、隊員ら約50人が参加して車両の構造や安全対策などについて理解を深めた。
電気自動車をはじめとした次世代自動車の普及が進む中、自動車事故などの救助では車内に搭載された高電圧バッテリーやケーブルによる感電の危険があり、対策が急務とされる。こうした状況を受け、講習会は隊員の安全対策を把握するとともに、対応力の向上も目的としている。
初めに、隊員らは座学で「水素燃料の電気自動車の構造」を学習。車内の高電圧配線系統や配管の位置など構造のほか、水素タンクの仕組みなど車両特性について講義を受けた。続いて、実際に燃料電池自動車や電気自動車、ハイブリッド車を使用して実技を実施。発電やそれに伴う電気の流れなどの仕組みに加え、安全な救助を行う上での注意点を確認した。
講習会を受け、市消防警防救命課副主査の杉崎恭介さんは「実車を使用した講習だったため、詳細に構造を確認できた。講習で得られた知識を署内で共有し、今後の現場活動に生かしていきたい」と話している。