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災害に向け日々の備えを 秦野震源の地震発生も

タウンニュース

災害に向け日々の備えを

今年1月1日に発生した能登半島地震や、8月8日に日向灘で起こった地震に伴い政府から発表された「南海トラフ地震関連情報」、さらに8月9日には神奈川県西部を震源とした震度5弱の地震など、今年に入り大きな地震が発生している。首都直下型地震も「いつかくる」と言われており、自分や家族の身を守るため、個々の日ごろの備えや防災意識向上・維持が求められている。

8月9日午後7時57分、神奈川県西部を震源とした地震が発生した。気象庁の発表によるとマグニチュードは5・3で深さ約10キロメートル。震源となった北緯35・4度、東経139・2度は市内羽根となる。

この時、秦野市の震度は4で、その近隣の厚木市・中井町・松田町・清川村で震度5弱。関東・中部・近畿地方で震度4〜1が確認されている。

その後、16日正午までに震度1以上の地震が7回発生。この時の震源は羽根のほか、松田町と山北町の境付近(緯度35・4度、東経139・1度)もあった。

市内の被害は軽微

市防災課によると9日の地震では、震源近くの配水池で緊急遮断弁が作動し一部地域で断水が発生。これは同日午後11時に解消されている。市内の被害は軽微で、軽い土砂の流出による一時的な県道70号の通行止めや瓦がずれるなどの一部家屋への被害、エレベーターの停止等に留まった。

行政では震度によって招集する課や人員配置、対応が決まっており、この日はマニュアルに定められた震度4対応に伴い該当部署の職員が集まり対応。防災行政無線や市の公式LINE、緊急情報メールなどで市民への情報提供も行われた。

防災ツール活用を

「これらの地震を機に再度防災意識を高め、日ごろの備えを意識してほしい」と市防災課。市では公式LINEや緊急情報メール、危機管理Ⅹ(旧ツイッター)、防災行政無線が聞けるテレホンサービスなど災害情報が入手できるツールを用意しているほか、2022年からは総合防災情報システム=特集内に関連記事=も運用している。

いざ被災した時、どこが避難所か、避難経路はどこか、自宅周辺に危険箇所はないか、家族とどう連絡を取るか、備蓄は何を用意しておくか。市でも能登半島地震の現地情報を収集するなど対策はしているが、被災時は行政などの支援が行き届くまでの自助や、地域での共助は必須となる。

「例えば非常食や水をローリングストックするなど、災害への備えを日常生活に落とし込み負担を軽減するのも重要。防災のための情報を集約した総合防災情報システムなどを活用し、備えてほしい」と同課では話す。

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