とつかハートプラン 次期素案作り、佳境に 策定委員も議論重ねる
戸塚区と戸塚区社会福祉協議会は現在、「第5期地域福祉保健計画・注」(とつかハートプラン)の素案を策定中だ。より充実した内容にしようと、12月6日、区内の福祉保健関係団体、自治会町内会などの代表者で構成される、策定・推進委員会の委員が障害者地域活動ホームなどを視察した。委員が素案作成段階で、実地で施設見学を行ったのは初。
2026年度から30年度を期間とする5期の同プラン。区、区社協の指針を基に、区民意識調査、4期の振り返り、策定・推進委員会の意見などを受け、24年7月に区計画の骨子を確定。それを軸に25年3月に素案がまとまる。春頃に区民から意見を募集し、最終的に25年度中に区計画、地区別計画ともに確定する。
互いの活動認知
今回、区などは素案策定にあたり、委員に策定過程を周知すること、委員の互いの活動を認知してもらうことを目的に、区民活動センター、地域子育て支援拠点「とっとの芽」、障害者が通所などをする「東戸塚地域活動ホームひかり」、年齢などに関係なく誰もが寛げる場所「お茶の間楽交」の見学会を実施。「ひかり」では、障害者が焼いたパンの販売コーナーや重度の知的・身体障害者が過ごす様子などを見て回った。その後、東戸塚地域ケアプラザで臨時策定推進委員会を開催。事前に大学生や外国人、LGBTQなど支援を受ける側の当事者から現状と課題などをヒアリング。それを基に、委員はグループに分かれ、改めてどんな素案にするか真剣に意見交換を行った。
「本当に支援をしたい人が『情報弱者』のことがある。ハートプランがあることを、そうした方にもしっかり届けたい」との声が上がっていた。
区担当者は「この計画により、一人ひとりが戸塚をより良くするために行動を起こすきっかけになれば」と話す。