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消しゴムアートの限界突破!中学生作「可動式ジェネシックガオガイガー」が凄い

おたくま経済新聞

消しゴムアートの限界突破!中学生作「可動式ジェネシックガオガイガー」が凄い

 OVA作品「勇者王ガオガイガーFINAL」に登場した、真の勇者王「ジェネシックガオガイガー」を、なんと消しゴムを使って再現してしまったのは、Xユーザー「ツリロン」さん。

 投稿では、その荘厳な姿が確認できますが、本作はどうやら自身が中学生のころ、どうしてもジェネシックガオガイガーの立体物が欲しくて作った作品なのだとか。そのクオリティにはただただ驚愕です。

真っ白なジェネシックガオガイガー

 今回投稿した「ジェネシックガオガイガー」以降にも、「グレンラガン」や「ニルヴァーシュ type ZERO」など、ロボットアニメの登場機体を消しゴムで再現しているツリロンさん。はじめは小さい作品を作っていましたが、作り始めたら「前回の作品を超えなくては」という衝動に駆られ、どんどん凝ったものを作るようになっていったそう。

 使った消しゴムの数はもはや不明ですが、材料の総額は1200円から1500円ほどとのこと。100円ショップで購入可能な5個入りの消しゴムを使用し、主にカッターナイフの刃を用いてパーツを成形、削ったパーツを虫ピンで留め、一部細かいパーツは接着剤を用いて接合……という作業を繰り返して、制作していきます。

 想像しただけでも気の遠くなるような作業ですが、基本的に設計図は描かずに、参考画像を見ながら直感で削っていくとのことですから、まさにツリロンさんの経験とセンスがあってこそ、成せる業と言って過言ではないでしょう。

 およそ3週間の制作期間を経て完成した作品は、ただ見て楽しむだけのものではありません。なんと、各パーツが分離・変形し、ジェネシックマシンの合体を再現できるだけでなく、手指や羽の可動も可能となっており、アクションフィギュアとしても楽しむことができます。これはテンション上がる……!

 ここまでくると、着色はしないの?という疑問も湧きますが、ツリロンさんは消しゴムで作品を作るときは敢えて着色を行わない、とのこと。消しゴムは天然ゴムのものを使用しているため、色塗りができないわけではないそうですが、稼働させると被膜が割れてしまったり、消しゴム自体が溶けてしまったりという弊害が。

 今回のジェネシックガオガイガーも一部のみ着色を行ったほかは、素材のそのままの色が活かされています。原作通りの彩色も良いですが、真っ白なジェネシックガオガイガーも、これはこれで味のある仕上がりです。

 ツリロンさん自身も「最高傑作」と称するほどの出来栄えとなった作品ですが、消しゴムという素材ゆえ、経年劣化と加水分解を起こしてしまい、長期保管は叶わず。そうした儚さを伴うアートであることも、消しゴムフィギュアの魅力と言えるのかもしれません。

 なお、その後ジェネシックガオガイガーの立体物はいくつか公式から発売されたものの、自身が抱く理想のイメージとは異なっていたため、購入を見送ってきたそう。今後発売予定の新商品に期待するとともに、中学生のころの夢が叶えられるといいですね。

 その後も創作の腕を磨いたツリロンさんは、最近は刺繍服を製作しているのだとか。一着一着手作りのクラフテッド刺繍ブランド「moco10^-13」を立ち上げ、Instagramや通販サイト「BASE」を通じてオリジナルのアパレルアイテムを販売中です。

<記事化協力>
ツリロン/鶴居さん(X:@turiron / Instagram:moco100f)

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024102804.html

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