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絶対安静、臍帯巻絡、人工破膜、会陰切開…私の出産体験

たまひよONLINE

小・中・高校生の3人の子どもを持つ現在40代前半のママライターひよこです。大学卒業後に事務職で就職して3度の産休、育休を取得し、3人の子育て・家事・仕事の両立に悩みながらも、同じ職場でずっと仕事を続けています。

出産イメージがよくつかめないまま、立ち会いを希望


一人目の出産は何もかもが初めてだったので、近所で有名だった産婦人科を選びました。里帰り出産も考えたのですが、夫を残すことも何となく嫌だったので、実家も車で2時間あれば帰れるということもあり、出産後に里帰りをしようと考えていました。

その産婦人科は土曜日も診察をしてくれていたので、平日は共働きをしている私たち夫婦にはとてもありがたかったです。健診には毎回夫が付き添ってくれていました。

市で開催する出産に関する教室なども行きましたし、病院内で行われる教室にも参加し、出産に関するビデオを見たりしましたが、あまりイメージはつかめず、ただただ大きくなってくるおなかと胎動を感じるだけだったように思います。

病院では「どんなお産が希望か」ということを聞いてくれていたので、“立ち会い出産”を希望していました。また、会陰切開が怖かったので「できれば嫌だ」ということは希望していました。

臨月からトラブル発生、無事に出産まで辿りつけるか


いよいよ臨月となりました。臨月に入る前日、半年前に出産した親友が、赤ちゃんを連れて自宅に遊びに来てくれました。夏だったこともあり、クーラーで部屋の中をかなり冷やし、更に冷たいウーロン茶をかなり飲んでしまいました。

そのせいか、夜おなかが強烈に痛くなり、便秘気味だったにもかかわらず、一気に排便しました。

それが良くなかったのでしょう。ちょうど翌日が臨月初日で健診の日だったのですが、昨晩の出来事によって赤ちゃんも一緒に降りてきてしまったようで、「まだ出産まではおなかにいてもらわないといけないから、一週間家事などやらないで絶対安静でいるように」との指示が出てしまいました。

ギリギリまで家で我慢したのに、時間のかかった出産


やっと次の健診で「もういつ産んでもいい時期に入ったから、これからはもう動いてちょうだいね」と言われました。そして、ついに出産の日。朝「何となく変だな、これが陣痛なのかな」という痛みがあり、それは確実に強くなってきているのがわかりました。

計ってみると10分間隔。ちょうど夏休みで夫が家にいたので安心していました。お昼になり、陣痛が5分間隔位になってきたので病院に行きました。段々と痛みの感覚が強くなってきて、一体これからどうなるのだろうという不安と、実母・義母・義父が駆け付け、初孫を今すぐ見たいと騒ぎ出したので、とりあえず夫以外は部屋から出て行ってもらい、ひたすら痛みに耐えていました。

ところが、次々に同じ部屋に運ばれてくる後から来た妊婦さんたちが先に分娩台へ運ばれ、私は一向にお産が進む様子がありませんでした。お昼過ぎに入院したのに、もう時刻は夜。実父・妹もやってきたのですが、家族は夕飯を食べに一旦外に出た様子でした。夫も少し疲れてきた様子でした。

「一体いつになったら出産できるのだろう」と、ただただ不安で「こんな痛みはいつまで続くのだろう」と思っていた頃、ベテラン助産師さんが現れ、「ちょっと様子をみるわね」「なんでこんなにむくんじゃっているの?」というようなことを言いました。

その後、恐らくすぐに“人工破膜”をしたのでしょうか、やっと私は夜9時過ぎに分娩台に連れて行ってもらいました。分娩台でもどうしたらよいのか全く分からず、いきむということもよくわからず、「ただただ痛い、赤ちゃんに会いたい」一心でした。

陣痛かなと気づいたのが早朝3時位で、“会陰切開”もしてやっと出てきたのはその日の夜10時半位だったので、かなりの時間がかかりました。後で聞いたのですが、赤ちゃんのへその緒が首に巻き付いていて遅くなったようです。私が出産した日は“満月の日”だったせいか、同じ日に7人位出産していたようです。

こうして妊娠38週目に身長49cm体重2850gの第一子を出産しました。赤ちゃんの泣き声を聞いた瞬間本当に嬉しく、こんな大変な思いをして自分を産んでくれた実母に、改めて感謝の気持ちがこみ上げてきました。分娩に至るまでに時間がかかり、最後は人工破水や会陰切開でようやく出産することができたお産は、とにかく大変だったという記憶しか残っていません。しかしずっと支えてくれた夫や家族に見守れて、元気な赤ちゃんを産むことができたと思っています。

[ひよこ*プロフィール]
都内で会社員(事務)をしています。小・中・高と3人の子どもと主人の5 人家族。共働きですが実家は遠く、ほとんどの家事・育児を自身で行っています。今でいうところの、いわゆるワンオペ育児ですね。どちらかというと私は幼い頃は体も小さく、しょっちゅう風邪を引いたりして母の看病を受けることが多かったのですが、大人になってからは丈夫になりました。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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