プロ野球交流戦通算成績の打撃&投手項目別トップ選手 巨人・坂本勇人が最多安打記録更新
坂本勇人が交流戦最多338安打
巨人・坂本勇人が6月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)で3安打を放ち、西武・栗山巧が持っていた交流戦最多安打記録を抜いて単独トップとなる338安打目をマークした。同時にNPB歴代11位の石井琢朗に並ぶ通算2432安打目はメモリアルな1本となった。
ちなみに2位・栗山に続く3位は333安打の鳥谷敬、4位は330安打の青木宣親、5位は311安打の今江敏晃となっている。
2005年に交流戦が初めて実施されてから、コロナ禍で中止となった2020年を除いてちょうど20回。その他の項目は誰がトップに立っているのだろうか。主な打撃成績の各項目は下の通りとなっている。
本塁打、打点、三振は中村剛也がトップ
安打数では坂本に抜かれたが、出場試合数では先述の栗山巧が376試合でトップ。坂本勇人は308試合で6位となっている。
本塁打と打点でトップを走るのが西武・中村剛也。80本塁打は2位・阿部慎之助現巨人監督に20本差、215打点は2位アレックス・ラミレスに32点差をつけており断トツだ。中村は320三振もトップ。これも長距離砲としての勲章と言えるだろう。
盗塁はソフトバンクひと筋に現役生活を送った本多雄一が64で最多。2度の盗塁王に輝き、通算342盗塁をマークした韋駄天だった。現在はソフトバンクの内野守備走塁兼作戦コーチを務めている。
犠打は広島の「仕事人」菊池涼介が51でトップ。46犠打で2位の田中浩康に続いて、ソフトバンク今宮健太が45犠打で3位につけており、現役選手同士の争いも見ものだ。
登板数は藤川球児、勝利数は石川雅規が最多
続いて投手成績も見ていこう。2025年終了時点の各項目トップは下の通りとなっている。
登板数は阪神・藤川球児現監督の136試合が最多。日本ハムの40歳・宮西尚生が132試合で追いかけており、来年追い抜くことができるか。
最多勝はヤクルト石川雅規の29勝。今年は二軍落ちして交流戦に登板できなかった。通算200勝もあと12勝に迫っており、再びマウンドで躍動する姿を見たい。
敗北は中日・涌井秀章の26敗が最多。122与四球も最多となっている。不名誉な記録ばかりだが、長く第一線で活躍している証しでもあり、468投球回はトップ。28勝は石川に次いで2位につけており、来年以降の逆転も期待される。
セーブは中日・岩瀬仁紀が76で最多。41セーブの2位・松井裕樹を大きく引き離しており、当分塗り替えられることはなさそうだ。通算1002試合登板、407セーブの日本記録を持つ左腕の偉大さを実感する。
ホールドは先述の宮西が61でトップに立っている。歴代最多ホールド記録を持つ鉄腕はどこまで記録を伸ばすか。
奪三振は巨人・杉内俊哉が415で最多。3度の最多奪三振に輝き、NPB歴代15位の2156奪三振を記録した左腕は現在、巨人の投手チーフコーチを務めている。
交流戦は歴史が浅い上、開催試合数が少ないことから現役選手の名前も多い。来年以降、どんな記録が誕生するのか楽しみだ。
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記事:SPAIA編集部