大竹まこと「結局なし崩しみたいな感じで続いてしまっている」JAの良し悪しと天下り問題
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)3月10日の放送では大竹とジャーナリストの古谷経衡氏が、JA(農業協同組合)関連団体の天下り問題に関する文春オンラインの記事を取り上げた。
古谷経衡「小泉構造改革の中で農業改革とか出てきましたよね。それは道半ばで終わってはいるんですけれども、割とJAがダメなんだっていう人もいればJAのおかげだという人もいて半々ぐらいかなって思うんですよね。ただ、JAの融資は農業事業者とか関係者にとってはありがたいものなので……農業って大規模な投資が必要じゃないですか、それに対する融資についてはこれまで果たしてきた役割はすごく大きいと思うんですけど、やっぱりJAのネットワークがかなり制度疲労を起こしていると。だから最近ではもうJAを通さないで直で販売するということもすごく増えている。だから僕は100パーセントダメとも思わないし、100パーセント良いとも思わないですね」
大竹まこと「そうなんだよね。ただ、制度は何十年もやっているとあちこちボロが出てくるんだよね。そういうもの全体を上手く新しくしていくというのはその制度には無いんだろうね」
古谷「やろうとはしているんでしょうけど、巨大組織だしこういいった天下りの問題もあるので、180度転換とかそういうことはできないし、新しい農業の民間が入ってきたときに、JAがそれを全部カバーできるかというとちょっと難しいんじゃないでしょうか」
大竹「番組ではいつも言っているけど、農家の方が時給10円、8時間働いて80円って言ってる状況で、ここをなんとかしろと。時給80円の仕事を誰が継ぐんだ、継ぐわけないじゃんそんなもの!と。それを今日までやってきてしまったわけですよね」
古谷「大竹さんが仰る通り農業の担い手がいないというのは、農業というのが朝早く起きて、とか辛いことももちろんあるんでしょうけど単純に儲からないんですよ。儲かればみんなやりたいので」
大竹「良きにつけ悪しきにつけ全てを丸抱えみたいなことになってしまうと、肥料とかコンバインとか、JAを離れてしまった場合に一気に買えるわけがないから……」
古谷「絶対融資ですね。そのときにJAが心強いというのは間違いないのですが、それが良いのかということです」
大竹「天下りの問題はここだけではないからね。天下り禁止みたいなことも言っていたけれど、結局なし崩しみたいな感じで続いてしまっている」