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被災地とつなぐ 日本航空高校石川校が演奏 ふれあいコンサートに600人

タウンニュース

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校吹奏楽部のステージ

「能登と多摩をつなぐふれあいコンサート♪」が2月24日、多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校講堂で行われた。歌とコンサートなどで被災地を支援し続ける桜ヶ丘商店会連合会(三橋誠会長)と第44回せいせき桜まつり実行委員会が主催。2011年に発生した東日本大震災をきっかけに「震災を風化させてはいけない」と、被災地復興支援イベントを続けてきた同連合会。今回は、昨年の元日に発生した能登半島地震の被災地、石川県とつなぐコンサートを実施した。

当日は会場が満席になるほどの地域住民が訪れた。三橋会長は「皆さんと被災地にエールを送りたいと思っています」とあいさつした。

コンサートでは同校吹奏楽部による演奏から始まり、石川県の日本航空高等学校石川校吹奏楽団のステージが披露された。両校による合同合奏では多摩や能登にちなんだ曲を奏で、最後は全員で「しあわせ運べるように」を合唱した。

震災メッセージも

コンサート前には、両校の校長や学生らによる「震災メッセージ」が送られた。日本航空高校石川校の浅川正人校長が、震災時の様子から復興状況や現在の学校の状態について語ると、来場者は真剣な表情で耳を傾けていた。

日本航空高校石川校の吹奏楽団の部長を務める奥村侑那さんは「私たちの学校も被災し、能登にある校舎には通うことができなくなり、たくさんの困難がありました。私たちは現在神戸市に温かく迎え入れてもらい能登で過ごしていた時のように安心して学校生活を送っています。今日、能登と多摩をつなぐふれあいコンサートでの演奏を通じて、少しでも被災された皆様に力を届け、元気を与えることができればと思っております」などと話していた。

同連合会復興支援担当理事の平清太郎さんによると、当日行った募金では25万円が集まり、日本航空高校石川校に即日手渡したという。平さんは「多くの方にお越しいただき無事に開催できて良かった」と振り返った。

4月にフォーラム

同連合会は4月5日(土)、シンポジウム「復興フォーラム2025〜あれから1年能登の今〜」を関戸公民館ヴィータホールで開催する。午後1時30分から。定員は先着200人(入場無料)。第1部では基調講演が行われる。

第2部では今回のコンサートのダイジェスト版を上映する。問合せは平さん【電話】070・6518・7061。

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