芦之湖漁協 記念ステッカー作成 オオクチバス、放流100周年で
芦ノ湖にオオクチバスが放流されて今年で100周年を迎えることを記念して、芦之湖漁業協同組合はこのほど特製ステッカーを作成した。釣りの利用者や関係事業者に配布するほか、一部は同組合で販売も行っている。
同組合によると、日本で初めてオオクチバスが放流されたのが芦ノ湖で、以来野生化して定着している。
オオクチバスはブラックバスとも呼ばれ、国の特定外来生物に指定されている魚種。固有の生態系に影響を与えることが問題視されているが、同組合は「(オオクチバスが原因で)全滅した魚はいない。芦ノ湖では、生態系のバランスが良くなっているのではないか」と話す。
動くものを何でも捕食する貪欲な特性を利用し、ルアーフィッシングの対象魚として人気を集めるオオクチバス。芦ノ湖では数を保つために毎年1705kgの成魚が放流されている。昨年は61・5cm、3・50kgの個体が確認され、その大きさが注目された。ただし、生体の持ち出しは厳格に取り締まっている。
同組合は「オオクチバスは芦ノ湖の魅力を高め、多くのアングラーを惹きつけてきた重要な魚種。歴史を象徴するものとして、特製ステッカーを釣り道具などに貼っていただければ」としている。(問)同組合【電話】0460・83・7361