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『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』監督、画家バスキアの伝記映画を準備中 ─ 強盗映画、ホラー映画の企画も

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映画のジュリアス・オナー監督は、映画界でも異色のキャリアを持つ。長編デビュー作『トラブルメーカー』(2015)はスパイク・リー製作総指揮の犯罪映画、第2作は『クローバーフィールド・パラドックス』シリーズの第3弾『クローバーフィールド・パラドックス』(2018)。そして第3作は、アメリカ社会を謎めいた黒人少年を通して描いたサスペンス『ルース・エドガー』(2019)だ。

「映画が大好きだし、ジャンル映画も大好きなので、いろんなジャンルを行き来していきたい」と語るオナー。米では、すでに複数の新作企画が動いていることを明らかにした。

ひとつは『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の就任以前から取り組んでいた、画家ジャン=ミシェル・バスキアの伝記映画『Samo Lives(原題)』。オナーは『ルース・エドガー』の主演を務めたケルヴィン・ハリソン・Jr.とともに本作に長年取り組んでおり、「自分にとってはとても身近で大切なプロジェクト」だと語る。が伝えられたのは2022年1月だが、今も企画は動き続けているようだ。ハリソン・Jr.がバスキア役を演じ、オナーは監督・脚本を兼任する。

ドイツ・ベルリンを拠点するオナーは、ほかにも「ドイツの金融業界を舞台とした強盗映画」と、同じく以前から開発を進めている「ホラー映画」の企画も進めているとのこと。「ホラー映画が大好きなんです。技術的にも、直感的にもすごく楽しいジャンルだと思うから」と話している。

ほかにも現時点で具体的なプロジェクトは存在しないようだが、ロマンティック・コメディとミュージカルにもいずれ挑戦したいと語っている。とりわけ、幼いころから『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)を家族と観ていたというオナーにとって、ミュージカル映画はひとつの憧れのよう。「最高のミュージカルと最高のアクション映画はそっくりです。ミュージカルのシーンはすべてアクションシーンだから」と語った。

スーパーヒーロー映画である『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、いずれオナーのフィルモグラフィのなかでも変わり種の映画となるかもしれない。しかしオナー自身は、映画のテーマやジャンル、トーンなどに過去作との共通点を見出していた。パラノイア・スリラーを「組織や個人への不信を描くジャンル」と呼び、本作を「善悪や白黒がはっきりしない複雑な関係性の物語」と語る彼は、『ルース・エドガー』から引き継いだものも多いと感じていたという。

ちなみに本作では、大規模なテクニカル作業には『クローバーフィールド・パラドックス』で、俳優陣との創作プロセスは『ルース・エドガー』から学んだものが活かされていたとのこと。今後もジャンルの領域を飛び越えながら、常に新しい世界を見せてくれるにちがいない。

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