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弁護士さんの言葉に背中を押され、ついに母の施設入居に向けて始動! #母の認知症介護日記 192

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アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

先日、父は初めて母・あーちゃんが通う糖尿病の病院に付き添いましたが、それ以来まったく姿を見せなくなりました。父が知りたいのはあーちゃんの認知症のことだと感じていたワフウフさん姉妹は、認知症の病院には付き添って来るだろうと思い、臨戦態勢で向かいました。しかしながら、父は結局来ず……。でも、それは単純に病院の場所がわからなかったらしく、診察後に薬の処方を待っていた薬局に父が出現! 先生と話したいという父にワフウフさんは病院の場所を教えましたが、たどり着けなかったようです。施設のことがバレずに済んで、ワフウフさん姉妹はホッとしていました。

証拠は大事!

父が薬局に現れた日、あーちゃんとの待ち合わせがうまくいかずに、ワフウフさん姉妹は大慌てでした。迷子になっているあーちゃんを見つけるのも大変で、ワフウフさん姉妹にとっては改めて施設の入居を考える出来事になりましたが、あーちゃん本人の気持ちが見えないことや、父が暴走しそうだと思うと、なかなか踏み切れません……。

先日、糖尿病の病院に行った後、姉妹で市の弁護士無料相談を利用しました。私たちが知りたかったのは、あーちゃんを施設に入れて父に居場所を教えなかった場合、罪に問われるのかということと、父が取れる手段について。

弁護士さんの話によると、あーちゃんは大人なので施設に行くのも、居場所を伝えないのも自分の意思ということになり、私たちが罪に問われることはないとのこと。

ただ、トラブルを回避するためにボイスレコーダーで会話を録音し、証拠として持っていたほうがいいと言われました。

実は、少し前から会話は録音済み。つまり、証拠はたんまりと手元にあります! ということは……もう施設の手続きを進めても良いということ!

ただ、父に対してどう対応するのかは、姉妹で意見が食い違っていました。姉は、ひと言で言うと強硬手段を用いず、穏やかに解決しようとする穏健派。

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫。

それに対して、私は強硬派。結局、父には「あーちゃんは体調管理のため入院した」と伝え、最低限の荷物だけ持ち出して、部屋も住民票もしばらくはそのままにするということで決着しました。

老人ホームにも、父のことは話していて、父に会わせるつもりはないと伝えています。とはいえ、父が簡単に諦めるとは思えません。必死になってあーちゃんの居場所を探そうとするのは目に見えていますが……。

あーちゃんの施設入居が現実的になってきたので、私は姉と一緒に市の弁護士無料相談に行ってきました。私たちが知りたかったのは、父の同意を得ずにあーちゃんを施設に入居させた場合、居場所がわからなくなった父がどんな手を打てるのか、また、居場所をわからなくした私たちが何か罪に問われる可能性があるのかということ。

弁護士さんの話によると、あーちゃんは大人なので、本人の意思で施設に入所して本人の意思で居場所を父に伝えないのであれば、それは私たちの罪にはならないようです。ただ、トラブルを回避するためにも、施設入居があーちゃんの意思であることを、書面やボイスレコーダーなどで証拠として残しておいたほうがいいとアドバイスされました。これを聞いて、私たちはにんまり。年末から事あるごとにボイスレコーダーで父との会話を録音しているので、それがあればもう施設入居に向けて動き出して大丈夫ということなのでは……!?

というわけで、弁護士さんの言葉に背中を押されるように、施設入居を決めて動き出した私たち。返事を待たせていた老人ホームの営業さんにも連絡を入れ、あーちゃんを含めた面談と契約の日を決めました。父には「体調管理のため入院した」と伝えることにして、当面の間は住民票も移さないつもりです。それでも父はきっと、必死であーちゃんの居場所を突き止めようとするはずなので、まだまだ油断はできません……。

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ワフウフさん姉妹、ついに動き出しました! 2人で話し合うだけでなく、いろいろな人の意見を聞いたことによって、あーちゃんにとってもワフウフさん姉妹にとっても良い選択ができそうですね。密かにボイスレコーダーで録音していたのも、役に立ちそうでよかったです!

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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