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鴨居中学校 ICT活用授業を公開 文科省のDX事業 指定校

タウンニュース

ICTを活用して進められる授業を見学する来校者たち(右)

「日頃の授業をアップデートする〜DXで『主体的・対話的で深い学び』の実現を目指して〜」をテーマにした公開授業が昨年12月、市立鴨居中学校で初開催された。同校は文部科学省が推進する「リーディングDXスクール事業」で今年度、市内中学校のうち唯一の指定校となっている。当日は全国の教育関係者など約150人が来校。日頃からICT(情報通信技術)を活発に活用している同校の取組について学んだ。

文科省の「リーディングDXスクール事業」とは、学校に整備されたGIGA端末に含まれているソフトウェアとクラウド環境を積極的に活用し、児童・生徒の情報活用能力の育成などを進める学校の取組を好事例として全国に展開する事業。国は全国の小中高校のうち、より先進的な取組を実践している学校を同事業の指定校としてモデル化し、広く情報発信することで、全国の学校で日常的にICTを活用する教育活動の一層の推進を目指している。

端末で学習を効率化

同事業で今年度、指定校となっている鴨居中学校。長島和広校長によると、同校では知識の定着をサポートする学習アプリを活用し、生徒たちが毎朝15分間、各自の端末に表示される課題を解いて理解を深める学習を、2022年度から本格稼働させた。また学習時間の効率化を進めることで、教員の働き方の改善も目指しているという。

この日の公開授業では1、2年生9クラスの授業のほか、「和みルーム(校内フリースクール)」、特別支援学級でのICT活用の様子を公開。来校者たちは各教室を回りながら、端末の活用方法などについて熱心に見入っていた。

数学の授業に臨んだ1年2組の生徒たちは、数人ずつの班に分かれて「数当てゲーム」に挑戦。班ごとに話し合いながら導き出した解答を端末に入力し、クラス全体にも共有する形で発表していた。音楽室では1年4組が端末を活用して曲のアレンジを体験。端末に自身の表現したい旋律を入力した後、ペアになって互いの創作したメロディーを聴かせ合うなどして楽しんだ。

都内の企業でDX商材の開発に携わっている男性は見学後、「ICTの活用が進んでいて、画期的だなと感じた」と語り、鎌倉市内の大学から来校した学生は「見たこともないソフトが使われていて勉強になった」と話していた。

長島校長は「教育関係者だけでなく、こんなに多くの人に注目してもらえてうれしい」とした。

端末に入力しながら回答する生徒たち

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