森の里小学校 「受け身」学び転倒事故防げ 児童の骨折事案多発受け
森の里小学校で1月30日、児童の転倒事故防止に向けて柔道関係者を招いた安全指導が行われた。
同校では、今年度の2学期に登校中の転倒などによる顔部の骨折が4件発生するなど、児童の安全対策の必要性が高まっていたという。全日本柔道連盟が安全な転び方の指導を行っていることを知り、連盟に協力を依頼。3・4年生を対象に初めて実施した。
当日は連盟の田中裕之さんが講師を務め、転び方や転ばないための体づくりを目指して指導を行った。転倒した際に身を守るための「受け身」のポイントについて、「体を丸める(ゴロン!)」、「あごを引く(グッ!)」、「1カ所だけつかない(ベタッ!)」と擬音を用いながらレクチャー。「前後に倒れてもけがをしない、巧みな動きを意識してほしい」と呼び掛けた。
児童は、手を床に付けて顔や頭などを守ることを意識しながら、実際に前受け身の取り方を学習。参加した児童は「正しい転び方が分かった」と振り返った。指導を見守った小野卓也教諭は「転んでも自分の体を守れるようになってほしい」と話していた。
文部科学省の調べによると、小学生の負傷・疾病における部位別発生割合では「顔部」が22・2%、頭部が8・4%。中学生では「顔部」が10・0%、「頭部」は4・4%だった。