色ムラのないさつまいもを選んで!「さつまいも」の“失敗しない選び方5つ”と正しい保存法
「さつまいも」は素材そのものに甘みがあり、おやつにもおかずにも使えて、子どもから大人まで人気の食材ですよね。これからのさつまいもシーズンを前に、老舗の青果仲卸業「小林青果株式会社」さんに、「おいしいさつまいもを選ぶポイント」と「正しい保存方法」について教えていただきます。
教えてくれたのは……小林青果株式会社さん
創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。
おいしい「さつまいも」を選ぶ”5つのポイント”
1. ”旬”を知る
さつまいもは9月から11月が旬で、この時期に収穫されたものが最も甘くおいしいとされています。また、貯蔵によって熟成されたさつまいもは1月から3月ごろに甘みが増すため、この時期もおすすめです。
2. “品種の特性”と“自分の好み”で選ぶ
さつまいもには多くの品種があり、それぞれに特徴があります。例えば、「安納芋」は甘みが強く、焼くと濃厚でとろけるような食感になります。品種によって適した調理法が異なるため、料理に合わせて選ぶことが大切です。
◆さつまいもの品種による特性
【ねっとり系で甘い品種】シルクスイート・紅はるか・安納芋
【ほくほく系で甘い品種】金時芋・紅系14号・紅あずま
3. “重さ”と"ツヤ”をチェック
重たくてツヤのあるさつまいもは、水分と糖度が適切に保たれている証拠です。
軽いものや表面が乾燥しているものは避けましょう。
4. “表面”を確認
表面に凹凸が少なく、色ムラのないさつまいもを選びます。また、皮から黒い蜜が染み出ているものは、糖度が高い証拠です。
5. “傷”や“変色”を避ける
表面に傷や黒い斑点があるさつまいもは、内部が傷んでいる可能性があります。また、芽が出ているものは避けた方が良いでしょう。両端の切り口から傷みやすいので切り口をよくチェックしてください。
正しい保存方法
さつまいもは正しく保存することで、長期間そのおいしさを保つことができます。
土を洗い流さず、風通しのよい涼しい場所に保管するのが理想的です。湿度が高いと腐りやすくなるため、注意が必要です。
おいしいさつまいもを選ぶためには、旬の時期を把握し、品種の特性を理解することが重要です。また、重さや外見、保存方法にも気を配ることで、ご家庭でのさつまいも料理がよりいっそう楽しめるでしょう。
今回は、意外と知らない「さつまいもの選び方と保存方法」について教えていただきました。
鈴木杏/ライター